池田秀一、「機動戦士ガンダム」で母娘の二世代声優との共演にしみじみ
17日、都内にて行われた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア プレミア上映会」に、声優の池田秀一、潘めぐみが登壇。潘の母親が池田と共演していたことを感動的に語る潘に対し、池田がツッコミを入れる場面があった。この日は、共演の喜山茂雄と沢城みゆき、安彦良和総監督、劇中歌を担当する歌手の澤田かおりも出席した。
本作は、「機動戦士ガンダム」で不動の人気を誇るシャア・アズナブルと彼の妹の若き日を題材に、安彦良和によるコミックをアニメ化したスピンオフシリーズの第2作。主要キャラクターであるシャア・アズナブルの若き日の姿であるエドワウ・マスを池田、そして妹役のセイラ・マスを潘が担当。
かつて池田は、1970年代開始の「機動戦士ガンダム」シリーズで潘の母である潘恵子(ララァ役)と共演しており、今回それを引き継いでの共演となる潘は、池田について「この仕事を始める前に母を通じて出会っていて、その時から手を引っ張って守っていただいていましたが、今度は作品の中で手を引っ張ってもらいました。その関係は、まさにこの作品の兄妹の関係のように導いてもらっています」と感慨深いコメント。
一方の池田は、潘との出会いはちょうど10年前くらいに『機動戦士Zガンダム』の劇場版シリーズをやっていたころだったと振り返り、「僕に会いたかったんじゃなくて、(同作のテーマ曲を担当していた)GACKTさんに会いたかったんですよね」と初対面の事実を明かし、笑いを誘う。しかし、「(潘は)当時まだ高校生で、まさかその女の子が10年後に妹役をやってくれるとは」としみじみする姿も見せる池田。
今回のキャスティングについて、池田はオーディションを経て抜てき。「2年前くらいに制作が本格始動した頃、エドワウ・マスからシャア・アズナブルにつなぎたいという欲が出まして」とその経緯を語る。しかし、本作にチョイ役で登場するシャアのライバル、アムロ・レイの話に触れると池田は同じく「機動戦士ガンダム」シリーズで共演、アムロを担当した古谷徹を引き合いに出し、「徹ちゃんは僕がオーディションを受けたことを知った上で、『僕は(オーディションを)受けなかった』って」と裏話を明かし、さらに大きな笑いを誘った。(取材・文:桂伸也)
映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』は10月31日より2週間限定、全国15館にてイベント上映