江口洋介を地元の漁師と見間違う!竹野内豊も驚きのマイケル・ジャクソン式役づくり
映画『人生の約束』で初共演を果たした竹野内豊と江口洋介。本作で漁師役を務めた江口は、役者人生初の短髪に挑戦。ロケ先の富山では竹野内に地元の人に間違われるほど周囲に溶け込んでいたという江口の役づくりについて、竹野内と江口本人が語った。
本作は、仕事一筋だったIT関連企業のCEO・中原祐馬(竹野内)が、親友の航平が死の直前まで参加を切望していた故郷・富山県射水市の「新湊曳山まつり」に関わり、住民たちと触れ合ううちに再生していくさまを描いた人間ドラマ。江口は、航平からの電話を無視し続けた祐馬を許すことができない航平の義兄で、漁師の渡辺鉄也を演じた。
「そこら辺を歩いていると江口さんだって思えないくらい馴染んでいらっしゃるんで、すごいなと思います」。そう口を開いたのは、本作の主演を務めた竹野内。実際、富山ロケの合間に釣りに出かけた際には、先に待っていた江口のことを地元の人と見間違えたという。
今回、役づくりのために江口は様々なアプローチを試みた。漁師らしく見せるために髪を短くし、肌を焼き、実際の曳山まつりも見学。さらに、撮影中は衣装のジャージをずっと着ていた。「マイケル・ジャクソンのレコーディングのように。マイケル・ジャクソンはレコーディング中ずっと着替えないっていう神話があって(笑)。『そうだ、おれもマイケル・ジャクソンの真似して、俺はジャージを着替えないで』って」と快活に話した江口。撮影中は飲みに行く時も、町を歩く時もジャージを身に着け、渡辺鉄也として過ごした。
一方、竹野内は本作のメガホンを取った石橋冠監督から、“いい役者”としての条件を聞いたという。「本当にいい役者っていうのは、セリフの奴隷にならない。一回それを入れて、入れたものを全部捨てられる人、それが本当にいい役者だ」という石橋監督の言葉をかみ締めるように話す竹野内は、「冠さんがいったお話を全部録音しておきたいなって思うぐらい心に突き刺さるような、そういう言葉をポロっとおっしゃったりするんですよね」としみじみ。石橋監督の下、俳優として真摯に作品に向き合った竹野内と江口は、本作でぶつかり合いながらも、亡くなった航平、そして曳山を通じてつながっていく男たちの友情と熱量をスクリーンに刻み付けている。(編集部・吉田唯)
映画『人生の約束』は1月9日より全国公開