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ボカロ曲実写『桜ノ雨』、山本舞香が合唱中に涙

第28回東京国際映画祭

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思わず涙した山本舞香
思わず涙した山本舞香

 VOCALOID楽曲として火がつき、定番卒業ソングとなった「桜ノ雨」を映画化した『桜ノ雨』の生合唱イベントが30日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、主演の山本舞香、共演の広田亮平久松郁実、楽曲制作者のhalyosyウエダアツシ監督が出席。総勢40名で「桜ノ雨」を熱唱する中、山本が感極まって涙を見せる一幕があった。

【写真】山本、久松のほうを向きながら涙をぬぐう

 歌う前に「『桜ノ雨』は最初から最後まで歌うと絶対、涙が出てくるんですよ。中学生も高校生も、絶対卒業式で歌ってほしい」と言っていた山本。歌が後半にさしかかると、山本の目には宣言通りの涙。久松のほうを笑顔で振り向きながら何度も涙をぬぐっていた。

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 本作は、歌声合成技術・応用ソフトウェア「VOCALOID」と音声合成ソフト「初音ミク」を使用し、ニコニコ動画で発表された楽曲のメディアミックス企画として実写化。VOCALOIDのキャラから着想を得た、未来や鈴、蓮などが高校生として登場する小説版を基に、合唱部を舞台にした学園生活を四季を通して描く。実は「歌は元々苦手」という山本。撮影の際も「映画の中にソロパートがあって、すっごい嫌だった」と苦手意識を持っていたというが、「練習を重ねて、先生に教えていただいた」と明かし、「今回の映画で歌が好きになった。わたしにとっては前進できたんじゃないかって思います」と充実の表情を見せた。

 また、山本は本作が映画初主演。「原作とは違う内気な未来を演じたいと思っていた」と原作とはまた違った未来を演じたと語り、「自分の演じるふり幅が増えました。いい経験ができました」とにっこり。halyosyは、そんな山本が演じた未来について「リアルな女子高生な気がしました。クラスにこういう子がいたなって。すごく等身大で共感を得るという感じがしました」と絶賛。監督も「ちょっとしたしぐさや、繊細な表情を作る女優さん。撮っていても楽しかった」と話して山本を喜ばせていた。

 イベント後は舞台あいさつも行われ、共演の浅香航大も出席。山本、広田、久松はハロウィンの仮装姿も披露して会場を盛り上げていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『桜ノ雨』は2016年3月全国公開

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