広瀬すず、“ARIGATO”賞を受賞!さらなる飛躍を誓う
第28回東京国際映画祭
女優の広瀬すずらが31日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた第28回東京国際映画祭クロージングセレモニーで、日本映画界への目覚ましい貢献者に感謝の意を伝える目的で新設された“ARIGATO(ありがとう)”賞を授与された。
この日、ロングスカートのドレスに高めのヒールを合わせた全身白コーデで登場した広瀬は「日本のこのような授賞式で賞をもらうのは初めてなので、少し自分の中で気恥ずかしい気持ちもあります」と照れつつも、「このような賞をわたしに贈ってくださって本当にありがとうございます」と素直な思いを吐露。今後の映画界になくてはならない存在になるとの期待を込められ贈られた本賞に、「支えてくださったたくさんの人に感謝の気持ちを込めて頑張りたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。
広瀬のほかには女優の樹木希林、マルチタレントのリリー・フランキー、『バケモノの子』などの細田守監督、「妖怪ウォッチ」の生みの親であるレベルファイブ代表取締役社長・日野晃博氏が受賞。日本映画業界になくてはならない存在であることと、長きにわたる功績をたたえられての受賞となった樹木は、満面の笑みでトロフィーを手にすると「昨日、高齢者のための免許証取得の事前の講習会に3時間行ってまいりました」と突然プライベートな話題を切り出し、会場からは笑いが。
しかし、それは感謝を伝えるためのリードだったようで、「年をとるということは大変なことだと思います。にもかかわらず、人様からありがとうなどと言ってもらえるとは……いえいえ、こちらこそありがとうございます!」といつもの希林節をきかせた言葉と共に爽快な表情を見せた。
数々の話題作に出演し、独自の存在感を確立したことが高く評価されたリリーは「映画の世界からありがとうと言われるほど、樹木さんのように長く貢献したわけでもなく、なぜ僕がいただけたのかはわからない」と言いつつ、「どちらかというと、僕は広瀬すず枠として爽やかな風を吹かせたということの受賞と思っています」ととぼけたコメントで喜びを表した。(取材・文:鶴見菜美子)