笑福亭鶴瓶、大阪弁がわからなくなった…「触覚切られた昆虫みたい」
落語家でタレントの笑福亭鶴瓶と女優の木村文乃が、12日に都内で行われた、二人が日本語ナレーションを務めるドキュメンタリー映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』の公開アフレコ収録に出席。オファーがきた際「大阪弁でええんやったらやるよ」と快諾したが、現場に入ってから学術用語と大阪弁のイントネーションの問題でディレクターらと6時間も激論を交わしたという鶴瓶は、「もう大阪弁がわからんようになってもうた。触覚切られた昆虫みたいや」と苦笑いを浮かべた。
本作は、大ヒットした『オーシャンズ』のジャック・ペラン&ジャック・クルーゾ監督コンビが、2万年前からの地球の変遷を捉えたネイチャードキュメンタリー。構想4年、総製作費40億円、400人にのぼるスタッフが最新の撮影機材を駆使し、歴史学、動物行動学、人類学、哲学、民俗学、植物学などのスペシャリストと共に時空を超えたドラマチックな物語を紡ぎ出していく。
この日、夜明けのシーンを収録した木村は、「変な汗が出てきた」と緊張の表情をのぞかせながら、ディレクターからの「夜明け感をもっと出してほしい」という難しい注文にも完璧に対応。これに焦りを見せる鶴瓶は、プレッシャーをはねのけ、狼が狩りをするシーンのセリフを情感豊かに読み上げるが、まさかの機械トラブルでテイク2を録るハメに。完全に動揺した鶴瓶は、その後セリフをカミまくり、「俺、いじめられてんの?」とぼやき出した。
セリフをカミ、大阪弁に大苦戦した鶴瓶に対し、木村は「いきなり大きい作品のお話をいただいたので、ポカンと聞いてしまったのですが、台本や映像を観させていただいているうちに実感が湧いて、『これはただごとじゃないぞ』とすごく準備しました」と優等生ぶりを見せた。
なお、本作の見どころについて鶴瓶は、「2歳の子供から60歳を超えた大人まで、年齢に関係なく、動きを観るだけで楽しめる」とコメント。これに木村も同調し、「野生動物に対して固定概念のない若い方にこそ観ていただきたい。動物がそのまま生きている姿が愛おしい」とアピールしていた。(取材:坂田正樹)
映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』は2016年1月15日より全国公開