ダニー・ボイル監督が温めてきたデヴィッド・ボウイを描く映画、楽曲使用の許可が下りず、暗礁に乗り上げていた
映画『スラムドッグ$ミリオネア』や『127時間』のダニー・ボイル監督が、長年企画を温めてきたデヴィッド・ボウイを描く映画が、ボウイ本人が楽曲使用を許可してくれなかったため、暗礁に乗り上げたことを Radio Times の取材で明かした。
ボイル監督は、『ミリオンズ』で組んだ脚本家のフランク・コットレル・ボイスと共に、ボウイの伝記的映画の脚本を執筆してきたが、残念ながらボウイ本人が、映画に自分の曲が使われることを、一切許可しなかったのだそう。ボイルは、行き場を失ったボウイ映画の脚本を前に悲しみにくれ、喪失感を埋めるために最新作『スティーブ・ジョブズ』の製作に没頭したと語っている。
「もしボウイの気が変わったら、いつでもこの企画に戻ってくる」と語るボイル監督は、長年ボウイの大ファンで、総合演出を務めたロンドンオリンピックの開会式でも、ボウイの「ヒーローズ」を使用している。
ボイル監督の『スティーブ・ジョブズ』は、現在世界で順次公開中、日本公開は来年2月の予定。(鯨岡孝子)