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謎の原画が存在!?ミュージアムで明かされたスヌーピーの歴史

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チャールズ・M・シュルツ・ミュージアムに飾られている大谷芳照さん制作「モーフィングスヌーピー」
チャールズ・M・シュルツ・ミュージアムに飾られている大谷芳照さん制作「モーフィングスヌーピー」

 12月に初の3D/CG映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』が公開される、世界中で人気のキャラクター「スヌーピー」。現在は2本の足で歩く姿が一般的だが、最初は4本足で歩く普通の子犬として誕生した。コミック「ピーナッツ」を手掛け、スヌーピーを生み出した漫画家チャールズ・M・シュルツさんは、初めてスヌーピーが歩いた時のことを「そこから、このコミックのすべてが変わった。犬が中心になった」と語っていたという。

【写真】スヌーピーの生みの親の作品がたくさん!チャールズ・M・シュルツ・ミュージアム

 チャールズさんの記録が数多く保存されているチャールズ・M・シュルツ・ミュージアム(アメリカ・カリフォルニア州)には、初期から後期までのスヌーピーの絵の変化を表しているレリーフ「モーフィングスヌーピー」(日本人アーティスト・大谷芳照さん制作)が飾られている。それを見ると、徐々に縫いぐるみのような丸っこいフォルムに変化していることがわかる。

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 ミュージアムのスタッフいわく、スヌーピーが初めて2本足で立ったのは1957年。この年をきっかけにスヌーピーは小説家やパイロットになる空想を繰り広げるようになった。スヌーピーのモデルはチャールズさんが子供の頃に飼っていた犬。しかしスヌーピーがパイロットに扮装(ふんそう)するときのモデルは、チャールズさんの息子で映画の製作・脚本を務めたクレイグ・シュルツさんだという。世界で4~5人しかいない「ピーナッツ」公式アーティストのペイジ・ブラドックさんは、「息子のクレイグがパイロットだったから、シュルツ氏も(飛行機に)興味をもつようになったんだと思います」と話す。

:スヌーピー
チャールズ・M・シュルツ・ミュージアムに保管されているグッズやチャールズさんの作品

 そのほかにもチャールズさんの実生活での体験は多く、スヌーピーの世界に反映された。クレイグさんは、「僕らの実生活で起こったことは、いつも後にピーナッツの世界でも起こった」と笑うと、「父のスタジオも兼ねた家で火事が起こって、消防車がやってきたことがあったんだが、それからまもなくスヌーピーの犬小屋が火事に遭った。それを見て、読者がお金を送ってくれたんだよ。『スヌーピーの新しい犬小屋の足しにしてほしい』とね」と振り返る。

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 またミュージアムには、マジックボックスと呼ばれる一般非公開の資料集に、漫画「ピーナッツ」に関係していると思われる“謎の原画”が眠っていた。その原画には、登場キャラクターのチャーリー・ブラウンやルーシー、ライナスなどの年を取った姿らしきもののほか、チャールズさんが第二次世界大戦のときに出会った友人の名前が記されていた。一体何のために描かれたのか。この作品については、ミュージアム側でさえも詳細を把握しきれておらず、今もなお調査は続けられているという。(編集部・井本早紀)

映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』は12月4日より2D / 3D全国公開

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