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園子温、今後も福島をテーマにした作品製作に意欲語る

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舞台あいさつにて作品の経緯について触れた園子温監督
舞台あいさつにて作品の経緯について触れた園子温監督

 21日、第16回東京フィルメックスのオープニング作品『ひそひそ星』がTOHOシネマズ日劇で上映され、舞台あいさつに園子温監督、本作でプロデューサー兼主演女優を務めた神楽坂恵が登壇した。

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 同作は『ヒミズ』『希望の国』などの園子温監督が自ら立ち上げたプロダクションの記念すべき第1作。構想25年を経て完成させたSFドラマで、福島県の富岡町・南相馬・浪江町でもロケを敢行し、絶滅種と認定された人間の記憶にまつわる物語を描いている。

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 冒頭、MCトークでは作品の経緯について触れた園監督。企画を考えた当時の自分を客観的に“彼”と表現し「20代の自分の考え方と今どう違いがあるかというよりも、彼に対して『君はそう思っているのか。そういう君の純粋に映画を撮ろうとする本能的衝動に対してリスペクトするよという立場で映画を作っていく、変な感じでした」と説明。

 妻でもある神楽坂いわく、絵コンテ等大量資料を「引っ越す度に持っていって、ずっと見ていつか撮りたいと思っていた作品でした」と園監督がひと際愛着を込めていた企画であったことを振り返り、「わたしを出してくれることに嬉しい気持ちでいっぱいで した」と喜びを語った。

 トーク後にはQ&Aも行われ、その中で福島出身の男性から「今だいぶ福島のことを忘れている方も多いと思う中、福島をテーマに映画を撮ってくださる監督はすごいと思います」と感謝の言葉も。今後も福島をテーマにした作品を撮る予定があるのかという質問に、園監督は「もちろんあります。来年もまた可能な限り福島の映画を、ドキュメンタリーではなくドラマとして撮りたいと思っています」と意欲を語った。(取材・文:中村好伸)

映画『ひそひそ星』は2016年5月に公開

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