『スター・ウォーズ』新悪役に日本の影響!ダース・ベイダーを受け継ぐカイロ・レン
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でダース・ベイダーを受け継ぐ新たな悪役として注目を浴びているのが、フォースの暗黒面の担い手であるカイロ・レンだ。不気味なマスクを身に着け、十字のライトセーバーを持った独創的なキャラクターはどのように形作られたのか? カイロ役のアダム・ドライバーとJ・J・エイブラムス監督が語った。
【動画】ダース・ベイダーのマスクが!『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』予告編
『フォースの覚醒』における重要なテーマの一つは、「善と悪」だという。そして、その悪を体現するキャラクターがカイロ・レン。エイブラムス監督はレンを生み出すにあたり、「映画史上最高の悪役の一人であるダース・ベイダーの影を持たせたかった」とベイダーの影響があったことを隠さない。
さらに「ベイダーの影がある悪役をどうやって作り上げればいいのか悩んだよ。そこでカイロ・レン自身、僕らと同じくらいベイダーを意識させ、自分自身にベイダーの影があることをわかっている設定にしたんだ」という監督。本作の予告編にも、レンがベイダーに向けたかのように「私があなたを受け継ぐ」と語る印象的なシーンが収められている。
ちなみに、そのベイダーのマスクが日本の兜を参考にデザインされたのは有名な話。アダムによると、ベイダーの影を持つレンにも日本の影響が反映されているといい、真っ黒なレンの衣装は「黒澤明への敬意の印であり、サムライを参考にしているのさ。すごく細かいディテールにまでこだわって作っているよ」と明かした。
人気テレビシリーズ「GIRLS/ガールズ」に出演していたアダムだが、本格的に注目されたのは『フォースの覚醒』への出演が発表されてから。若手俳優にとってはまたとないチャンスだが、レン役に抜てきされた時は、「すぐに返事ができなかった」そうだ。当時の心境を「これほど動き回る役を演じたことがなかったし、マスクを着けて演じるのはとても大変だと思った。考える必要なんてないことはわかりきっていたけれど、しばらく時間をもらって考えたんだ」と振り返るアダム。しかし、一度役を引き受けると、3か月の準備期間中はトレーニングを生活の一部にあてた。練習の甲斐あって、見事なライトセーバーさばきを習得したといい、その戦いぶりにも注目だ。(編集部・入倉功一)
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日 18時30分より全国一斉公開