『氷の微笑』シャロン・ストーン「あのシーンを後悔していない」
映画『氷の微笑』『カジノ』のシャロン・ストーンが、テレビシリーズ「エージェント・エックス(原題) / Agent X」について語った。
本作は、米国初の女性副大統領に就任したナタリー(シャロン)が、“Agent X”と呼ばれる工作員と組み、FBIやCIAが関わることのできないホワイトハウス内部の問題や世界的問題に挑んでいくというもの。映画『ボーン・アイデンティティー』の脚本家ウィリアム・ブレイク・ヘロンが企画し、シャロンは主演兼製作を担当。
近年、テレビでの活躍も増えたシャロンだが、かつての出演映画『氷の微笑』で、取調室の中で足を組みかえる映画史上最も有名と言われるシーンについて「最も再生されたシーンとか言われているけれど、あのシーンは現実には何も見えてなかったわ(笑)! でも“何かが見えた”ということが、後のわたしの人生を苦しめた。でもあの映画は、今から25年前に3か月間で撮影したもので、わたし自身はあの時を振り返ったりはしなかった。だからあのシーンを聞かれるたびに深呼吸して、後悔していないことを伝えてきたわ」と語った。
本テレビシリーズの、まず共演者たちについて「ジェームズ・アール・ジョーンズは、最高裁判所の長官を演じ、さらに幸運だったのはジェラルド・マクレイニーが、わたしが演じる副大統領の執事を演じてくれた。そして、“Agent X”と呼ばれる工作員にはわたしが選んだジェフ・ヘフナーが挑戦してくれた。ジェフは素晴らしい体を作るために頑張ってくれて、スタントは全て自分でやったわ。撮影はL.A.のわたしの自宅から15分くらいのところで行われ、わたしの子供たちはセットに来て、撮影現場にある軍用ヘリコプターや副大統領のオフィスを再現したセットの一部で遊んでいたの」と明かした。
副大統領を演じるうえで「これまで20年間、米国エイズ研究財団の Global Campaign Chair を務め、その間に世界中を訪れ、さまざまな高官や政治家に会ってきた。若い頃にはクリントン夫妻と時を過ごし、彼らがホワイトハウスでいかに人々と接してきたかも見てきた。だから、ホワイトハウスのオフィスに座ったこともあるし、クリントン大統領就任中の多くの政策の変化や法案が可決されたのも見てきた。主にクリントン大統領の就任期に限られているけれど、それがわたしにとっては貴重な体験となった」と語った。
本ドラマは、アメリカのケーブルチャンネルTNTで11月8日から放送されている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)