巨匠ホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』が金馬奨で最優秀作品賞を含め5部門を獲得!
台湾版アカデミー賞として知られる第52回ゴールデン・ホース・フィルム・アワード(金馬奨)で、映画『黒衣の刺客』が最優秀作品賞を含む5部門を受賞したと公式サイトが報じた。
台北国父記念館で開催された同授賞式には、『黒衣の刺客』に出演したスー・チー、チャン・チェン、日本人俳優の妻夫木聡らが登壇し、他のキャストや製作者と共に受賞を祝った。今作を手掛けた巨匠ホウ・シャオシェン監督は、今年のカンヌ国際映画祭では同作で監督賞を受賞したが、ゴールデン・ホース・フィルム・アワード(金馬奨)での作品賞受賞は、今回が初めてとなる。過去には、1989年ベネチア国際映画祭で映画『悲情城市』が金獅子賞を受賞している。
『黒衣の刺客』は唐代の中国を舞台に、女道士、嘉信によって非情な暗殺者に育てられた隱娘(スー・チー)の悲しい宿命を描いたアクション大作。妻夫木は、窮地に追い込まれたヒロインを助ける日本人青年を演じている。
時間をかけて製作する今後のホウ・シャオシェン監督の活躍が楽しみだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)