ジェニファーの甥も出演!『ハンガー・ゲーム FINAL』撮影秘話
フランシス・ローレンス監督が人気シリーズの最終章『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』(日本公開中)について語った。
ついに完結!『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』映像
本作は、独裁国家パネムを統治するスノー大統領(ドナルド・サザーランド)との最終決戦に挑むカットニス(ジェニファー・ローレンス)と反乱軍のゲイル(リアム・ヘムズワース)らは、スノー大統領に動きを察知されて反撃されるものの、カットニスが決死の覚悟でスノーを追い詰めていくというもの。スーザン・コリンズの原作をローレンス監督が映画化した。
原作との違いについて「例えば、今作でカットニスが銃撃を受けるシーンがあるが、原作にはカットニスはその後第13地区に戻り、(傷を治してから)ジェナ・マローン演じるジョアンナと共に戦闘訓練する箇所がある。僕らは最初からこの箇所を入れないつもりだった。ただ今作に必要なジョアンナをどこに登場させるかを考えることになった。実はジョアンナ役は、当初スパニッシュ系か黒人系をキャスティング予定だったが、白人のジェナがオーディションでとても(人を)威嚇する演技をしたことで、その場ですぐに決めた」とジェナに圧倒されたことを語った。
本作の最後のシーンは、撮影終了から1年後に撮影されたそうだ。「最終章はアトランタで夏の後半から翌年の春まで撮影する予定だったが、(草花が枯れるため)最終章の最後のシーンだけは先に撮影しようとした。でも僕らは最初に(感動的なシーンを)撮影する気になれず、草花の生える春に撮影を延期したが、その年はとても厳しい冬で春に撮影できず、(キャスト陣は別のスケジュールがあり)結局1年後にキャストが再会する形で最後のシーンを撮り終えた。実は最後のシーンの男の子は、ジェニファーの甥なんだ」と明かした。
困難な地下撮影について「あのシークエンスは1日約12時間、1か月かけて撮影した。あのトンネルは息が詰まり天井も低く、身長が165cm以上あれば頭が当たるため、誰もが身をかがめて撮影していた。そのためけいれんを起こしたり、アクションでは、あざができたりする人もいた。さらに僕らは水温を上げて俳優たちが挑みやすくしたが、湿度が上がりすぎて逆効果だった。僕はあくまで、できる限りスケジュールを延ばさずに撮影したよ」と振り返った。
映画は、最終章にふさわしい息もつかせぬ激しい攻防戦と感動のフィナーレを迎えている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)