故ポール・ウォーカーさんの父、孫に続き、事故車のポルシェを訴える
2013年11月に自動車事故で亡くなった、映画『ワイルド・スピード』シリーズなどの俳優ポール・ウォーカーさんの父親ポール・ウィリアム・ウォーカー3世さんが、事故車となったポルシェを不法死亡と過失で訴えた。
Entertainment Weekly が入手した25日(現地時間)付けの訴状によると、ウォーカー3世さんは、事故車となったポルシェの2005カレラGTは安全機能を欠いていたと主張しているという。また、このモデルは以前から安定性に問題が挙げられていたことを同社は知っていたと指摘しているそうだ。ウォーカー3世さんは損害賠償金額は特定せずに訴訟を起こしているとのこと。
ポルシェは先日、ポールさんの娘メドゥ・ウォーカーさんが起こした同様の訴訟に対し、ポールさんはカレラGTに関する知識を十分に持ったドライバーだったと指摘し、問題の車は「酷使され改造されていた上、メンテナンスも不十分だった」と反論している。
メドゥさんは今年9月に、ポルシェが安定度維持システムを導入していれば車がコントロール不能になるほどスピンはしなかったはずだと主張し、同社を相手に不法死亡訴訟を起こしていた。訴訟では、時速80から93マイル(約129から150キロ)で走行していたとされていることについても、実際は時速63から71マイル(約101から114キロ)だったとメドゥさんは主張。シートベルトのデザインに欠陥があったことも指摘し、ポールさんは肋骨(ろっこつ)と骨盤を骨折したため、車が火に包まれる前に脱出できなかったと訴えている。(BANG Media International)