『スター・ウォーズ』ダース・モール&パルパティーンが来日!
映画『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』に出演したハリウッド俳優のレイ・パーク(ダース・モール役)とイアン・マクディアミッド(パルパティーン皇帝役)が4日、都内で行われた「Tokyo Comic Con 2016」の記者発表会に出席した。
Tokyo Comic Con(以下、TCC)は、エンターテイメント&テクノロジー、セレブリティー、アーティスト、コスプレ、マンガなど多岐に渡るカルチャーが一体化したアメリカン・スタイルのコミコンで、来年12月に幕張メッセにて開催されることが決まっている。この日は、アップル共同創業者のスティーヴ・ウォズニアックや女優でタレントの三船美佳などが登壇し、TCC開催の経緯や見どころなどを語った。
そんな中、スペシャルゲストとして登場したレイは、久しぶりの来日に「日本に戻って来られてうれしい」と満面の笑み。劇中での、角が生えた真っ赤な顔に黒の刺青が施された暗黒卿とはまったく異なる印象に、美佳は「優しいお顔」とにっこり。その言葉を受けて、レイは「撮影中はあまり食べ物を与えてもらえず、お腹をすかせて顔つきが悪くなるようにさせられた」と撮影エピソードを明かした。
一方、イアンはパルパティーン皇帝を演じる際、美佳の父・三船敏郎さんをはじめ「日本の俳優から多くのことを学んだ」と吐露。中でも、演出家・蜷川幸雄の舞台をイギリスで鑑賞したときに、主演俳優の発声にインスピレーションを得て、役作りの参考にしたことを語った。
美佳も「スター・ウォーズ」秘話を紹介。実は、敏郎さんは『スター・ウォーズ』で、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービ役のオファーを受けたものの、「侍の武士道をコミカルに描くのはどうなんだろう……」と悩み、そのことをジョージ・ルーカス監督に伝えたところ、「ダース・ベーダーという役もあるよ」と打診されたという。実現に至らなかったものの驚きのエピソードの告白に、目を丸くするスティーヴ。イアンは敏郎さん主演の『羅生門』『蜘蛛巣城』などを観て敏郎さんの演技に敬服しており、「実際に彼が弟子役だったら素晴らしいことでしたね」と思いを馳せた。
会見には、TCCを主催するポップ・カルト・インクCEOのトリプ・ハンター、コスプレイヤーの御伽ねこむも出席した。(取材・文:鶴見菜美子)
「Tokyo Comic Con 2016」は2016年12月4日から二日間、幕張メッセにて開催