『情事』『女王陛下の007』イタリアの名優ガブリエル・フェルゼッティさん死去
『情事』『女王陛下の007』などに出演したイタリアの名優ガブリエル・フェルゼッティさんが、現地時間2日にローマで死去した。Todayや Rai News ほか複数の現地メディアが報じている。90歳だった。死因については明らかにされていない。
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ガブリエルさんは、第13回カンヌ国際映画祭審査員賞などを受賞した『情事』で主演。同作では突然姿を消した外交官の女性アンナの恋人でありながら、彼女の友人と許されざるラブロマンスをスタートさせようとする男性サンドロを演じていた。また、唯一のジョージ・レーゼンビー版のジェームズ・ボンドが登場する『女王陛下の007』では、ボンドガールのテレサの父親で犯罪組織のボスであるドラコ役で出演していた。
そのほかガブリエルさんは、『告白』(コンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督・1969年)、『ウエスタン』(セルジオ・レオーネ監督・1968年)などに出演。最近の作品は、ティルダ・スウィントン主演の『ミラノ、愛に生きる』(2009年)。100本以上の映画・ドラマ作品に出演してきたガブリエルさんは、本国では映画だけでなく演劇俳優としても親しまれていた。(編集部・井本早紀)