竹野内豊&江口洋介が火花を散らす!『人生の約束』撮影現場に潜入
竹野内豊主演の映画『人生の約束』の撮影現場が報道陣に公開され、本作で初共演を果たした竹野内と江口洋介が火花を散らすシーンが披露された。
本作は、仕事一筋だったIT関連企業のCEO・中原祐馬(竹野内)が、親友の航平が死の直前まで参加を切望していた故郷・富山県射水市の「新湊曳山まつり」に関わり、住民たちと触れ合ううちに再生していくさまを描いた人間ドラマ。航平からの電話を無視し続けた祐馬を許すことができない航平の義兄で漁師の渡辺鉄也を演じる江口をはじめ、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、市川実日子、高橋ひかる、立川志の輔、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行ら豪華俳優陣が脇を固める。
この日お披露目されたのは、航平の死を知った祐馬が新湊にある航平の生家を訪れ、仏壇の前で手を合わせる場面。神棚や曳山の写真といった祭りへの思いを感じさせる小道具があちこちに飾られ、今にも料理を始められそうな台所や囲炉裏など、生活感にあふれたセットが雰囲気を盛り立てる。そんな中撮影された、竹野内演じる祐馬と江口ふんする鉄也が対峙するシーンは、西田や小池、市川、高橋らもそろい、独特な緊張感が走っていた。
喪服を着た江口は、水を飲むと荒々しく口を拭い、ドンと湯飲みを置く。さらに、「ふざけたことを言うな」と竹野内を怒鳴り、荒っぽくネクタイをほどく。そんな江口の仕草からは、今まで義弟の航平を袖にしてきた祐馬に対する鉄也の苛立ちがにじみ出ている。一方の竹野内も、全力で向かってくる江口に毅然とした態度で向かい合う。江口と共演するシーンではいい意味で「エネルギーに呑まれないようにしないといけない」という竹野内は、祐馬が胸の内に秘めた熱さを表現しなければならないため「ちょっと緊張します」心境を吐露。
対する江口はやっていくうちに二人の微妙な距離感が縮まり、どう友情を掴んでいくかがポイントだと語り、「僕も竹野内君の存在によって教えられることもあるだろうし、何よりも航平という人間、もういない人間を通して友情や人との絆を教えられていることを感じながらやっていけたらいいなと思います」と死んでしまった人間がつなぐ、二人の関係の変化に言及した。
そんな二人の熱いぶつかり合いが続く中、メガホンを取った石橋冠監督は「どんどんいこう」と次々とシーンを進めていく。本作が映画初監督作であるが、テレビドラマ界の巨匠として「池中玄太80キロ」シリーズなど数多くの名作を世に送り出して監督は、「映像のテンポ」が大好きだといい、「これはテレビ的な感性だと自分で思っているんだけど」と前置きすると、「何十回も『もうちょっとこうやって』っていうのができないんですよ。基本的にテイク1でOKなんです。ちょっと人がはみ出ようと、それが自分の好きなライブ感なんですよね。テレビ的手法と映画というものがどうなっていくのか、興味がありますね」と初監督映画への思いを語った。(編集部・吉田唯)
映画『人生の約束』は1月9日より全国公開