豪華絢爛な屋敷に潜む恐ろしい秘密!ギレルモ・デル・トロ監督ゴシックホラー
8日公開に先立ち、奇才ギレルモ・デル・トロ監督が手がけるゴシックホラー『クリムゾン・ピーク』の本編映像が一部公開され、儚さ漂う美しい屋敷「クリムゾン・ピーク」に足を踏み入れた主人公イーディス(ミア・ワシコウスカ)が思わず見とれてしまう豪華絢爛な屋敷がお披露目された。
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本作は、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』で知られるデル・トロ監督が描くミステリータッチのホラー作品。10歳の頃より幽霊を見る力を持つ女性イーディス(ミア)がトーマス(トム・ヒドルストン)という男性と結婚し、彼の姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)共々「クリムゾン・ピーク」(深紅に染まる山頂)と呼ばれる山頂の屋敷で暮らすことになり、そこで恐ろしい幻影や亡霊たちを目にするようになる……。
今回、公開されたのはイーディスが初めて屋敷に足を踏み入れるシーン。トーマスにお姫様抱っこをされながら屋敷に入ったイーディスはその美しさと豪華さに見とれてしまう。それもそのはず、奥にある暖炉に向かって走る犬がすぐに見えなくなってしまうほどの広さを誇り、階段はどこまで続いているのかもわからない。「いくつお部屋があるの?」と聞くイーディスに、トーマスでさえ「わからない。数えてみるかい?」と答えている。
デル・トロ監督の美的センスが光る屋敷に、観ている方もイーディスと同じように引き込まれてしまうが、「(屋敷の)中のほうが寒い」というイーディスにトーマスが、天井に開いた大きな穴や、踏むと赤い粘土が沁みだす床を紹介するシーンは、豪華な屋敷に潜む恐ろしい秘密を予感させる。デル・トロ監督は床から溢れ出る粘土について「屋敷は体液を沁みだしているんだ」と話している。
完成に約半年を費やしたという屋敷のセットは、天井と全ての部屋を結ぶ廊下を備え、セット10個分を一つにまとめており、この規模のセットは現代の映画製作現場では非常に稀。ミステリアスで美しい青年トーマスを演じたヒドルストンは、「これまでで最大のセットだったよ。超自然現象を宿した、崩れゆく遺物のような屋敷が完璧に再現できた。それは人間と同じように、その肚の中に悪魔や秘密を抱えてるんだ」と語っている。(編集部・海江田宗)
映画『クリムゾン・ピーク』は1月8日より全国公開