舘ひろし、『あぶ刑事』完結編は原点回帰と自信!浅野&仲村は原点忘れた発言
舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが12日、新宿で行われた『さらば あぶない刑事』レッドカーペットイベントに来場、およそ1,000人のファンと交流した。その後の舞台あいさつで、「原点回帰できた」と本作をアピールする舘に、浅野や仲村が「(あぶ刑事の)原点って何?」ととぼける一幕もあった。
1986年のテレビドラマ放送開始から30年。本作は、定年を目前にしたタカ(舘)とユージ(柴田)の刑事コンビが、日本進出をもくろむ中南米マフィアを相手に壮絶な戦いを繰り広げるさまを描いた「完結編」ということで、会場にはおよそ1,000人ものファンが大集結。レッドカーペットイベント後、会場を移して始まった舞台あいさつで、舘が「今回の作品は10年ぶりなので、最初の『あぶない刑事』へ原点回帰したいなと思った。そして僕としては原点に戻ることができたと思う」と満足げな表情を見せつつも、「ただ、温子のところだけは、突然ドバッと入ってきて、ドバッと去って行く感じになってしまったのが、僕としては予想外でしたが」という言葉に一同は大爆笑。
その言葉通り、浅野ふんする薫は、文金高島田からシノラー風ファッションなどを披露し、本作でも期待通りのハイテンションな怪演を披露している。「そもそも『あぶない刑事』の原点って何?」と笑ってみせた浅野だったが、「わたしはゆるいところかなと思うし、まぁ、やっていることはつじつまが合わなくてリアルでないことばかりなのに、力強く認めさせちゃうのが原点かな」と語った。「だからわたしなりに演技を一生懸命やったのにブルドーザーのように言われて。失礼だわ! お洋服だってそれなりに考えて作ったのに。ただ監督からは、お願いだから一着だけはきちんとしたものを着てと言われましたけど」と明かし、会場を沸かせた。
さらに仲村が「原点回帰といわれて、浅野さんと一緒ですっかり見失ってしまいましたが」と笑いながらも、「強いて言うならば、課長の席にいた(今は亡き)中条静夫さんの匂いというか、温かみを(仲村ふんする)町田透から感じて。演じている時はまったく意識していなかったんですけど、完成したものを観た時にそう思って」とコメントすると、「俺は全然感じなかったけど」とちゃかしてみせる舘の言葉に会場は大笑い。それでも「エンディングロールまで観ていただければそれは伝わると思いますが、中条さんもいらっしゃいます」と付け加えた仲村の言葉に、舘は親指を立てながら笑顔を見せた。この日はベンガル、伊藤洋三郎、長谷部香苗、菜々緒、夕輝壽太、吉沢亮、入江甚儀、村川透監督も来場した。(取材・文:壬生智裕)
映画『さらば あぶない刑事』は1月30日より全国公開