ディカプリオ、坂本龍一の楽曲を絶賛「まさに求めていた音楽」
米俳優レオナルド・ディカプリオが、現地時間6日に行われた最新作『レヴェナント:蘇えりし者』のニューヨークプレミアに出席し、坂本龍一が手掛けた同作の楽曲について「まさに求めていた音楽だった」と語った。
『レヴェナント:蘇えりし者』は、ディカプリオと昨年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でオスカーに輝いたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がタッグを組んだ話題作。音楽を担当した坂本は、日本時間11日に発表される第73回ゴールデン・グローブ賞の音楽賞にもノミネートされている。
ディカプリオは「サカモト氏の楽曲は映画のテーマそのものを表現している。曲を聴くと大きく心が揺さぶられるんだ。音楽の持つパワーに関してはうまく説明できないけど、彼の音楽はこの映画にふさわしい。まさに求めていた音楽だったから強く感銘を受けたんだ」と絶賛。
『バベル』(2006)でも坂本の楽曲を使用したイニャリトゥ監督は、坂本の大ファンであり、「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。(今回の音楽には)感動的な静寂がある。(静寂という)間が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と坂本の音楽が作品にとって大きな役割を担っていると語った。
この日のニューヨークプレミアには、ディカプリオやイニャリトゥ監督らに加え、坂本も急きょ出席。セリフの少ないこの作品で音楽の占める役割は大きく、それが楽しみでもあり、プレッシャーでもあったという坂本は「監督の要望に全て応えられるような方法があれば良いのだが、残念ながらこれという方法はない。だから崖を登るように、監督の膨大な要求を一つ一つクリアしていった」と感慨深げに明かしていた。(編集部・中山雄一朗)
映画『レヴェナント:蘇えりし者』は4月、TOHOシネマズ日劇ほか全国公開