風間俊介、狂気封印!純朴な青年役に感激
俳優の風間俊介が14日、都内で行われた主演映画『猫なんかよんでもこない。』プレミア試写会に出席。狂気をはらんだ役さえも演じこなす風間は、本作で純朴な青年を演じ、危険なイメージを払しょくできたことを喜んだ。
実話コミックスを実写映画化した本作は、ボクシングに人生を捧げるネコ嫌いのミツオ(風間)と、兄(つるの剛士)が拾ってきた子猫の兄弟・チンとクロとのかけがえのない日々を描いた感動作。舞台あいさつには、松岡茉優、山本透監督、原作者の杉作も登壇した。
松岡とは3度目の共演となる風間は、「縁を感じている」と話し、松岡もそれに同調。しかし松岡は、「最初は鎌を振り回されまして(『映画 鈴木先生』)、そのあとは仇討ちに来る人(ドラマ『銀二貫』)。とにかく狂気しか見てない」と風間の印象を暴露。そんな狂気に満ちた風間の芝居が好きだという松岡は、本作でも「どこからか(狂気を)スッと出してくるんじゃないかと思っていた」という。ところが、撮影中に猫と戯れている姿や、役者の素が出るアドリブを見て、「地は狂気じゃない。風間さんは普通の人」と思えたと明かした。それに対し風間は、「誤解が解けただけでも、この映画に出て良かった」とにっこり。また、狂気じみた役が多いことを認めると、「純朴な青年という魅力的なキャラクターを演じさせてもらった」とうれしそうに語った。
この日は「猫診断」も実施され、風間はミステリアスかつマイペースで甘え下手な「三毛猫」という結果に。「当たってますねぇ」と感心する風間は、「役のイメージもあるのか、ミステリアスと思われがち」なのだとか。とはいえ、実はそうでもないようで、「そんなことないよ。人畜無害の人ですよとアピールしています」と自身について説明。また、ボクシングで殴られるシーンで、監督が風間の相手役のプロボクサーに本気で殴るよう指示したことに触れると、「思いっきり振り抜いてもらったんですけど、その日、夜の撮影までフラフラしていたんです。そういう意味では甘えじゃない」とキッパリ。監督も「なんだかんだで甘えないタイプ」と、その根性を称えた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『猫なんかよんでもこない。』は1月30日より全国公開