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『ザ・ウォーク』ジョセフ・ゴードン=レヴィット、911直前にWTC最上階を訪れていた

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ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ジョセフ・ゴードン=レヴィット

 映画『(500)日のサマー』『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが、ロバート・ゼメキス監督の新作『ザ・ウォーク』(1月23日~日本公開)について語った。

『ザ・ウォーク』フォトギャラリー

 本作は、1974年にフランスの大道芸人フィリップ・プティ(ジョセフ)が、ニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ高層ビル、ワールド・トレード・センターの間にワイヤーロープを張って命綱なしで渡ることを決意し、仲間と共に命懸けの計画を練りながら実行に移していく様を描いたもの。『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキスがメガホンを取った。

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 実際にワールド・トレード・センターを訪れたことのあるジョセフは「2001年の夏に最上階に行った。その前年からコロンビア大学に進学していて、それがニューヨークで迎える最初の夏だった。今でもその最上階の景色が鮮明に記憶に残っている。その時は、まるで空に居るような感覚だった」と振り返った。

 撮影前に8日間フィリップと綱渡りの特訓を行ったそうだが、もし撮影前に実際に綱渡りができていなかったら、どうするつもりだったのか。「今作のプロダクションに関わったほとんどの人は、たとえ綱渡りがうまくいかなくても心配するな、どうせ映画マジックで問題ないと言ってくれていたが、僕自身はしっかり学びたかった。フィリップも僕に教えることにかなり入れ込んでいたからね。映画内での綱渡りはほとんど自分でやり、ほんの数ショットだけ僕の綱渡りのダブルをしてくれたジェイド・キンダー=マーティンが素晴らしいパフォーマンスをしてくれた」とみっちり訓練をして臨んだようだ。

 映画内では、綱渡りはアートとして描かれているが、サブバーシブ・アート(破滅的な芸術)と言えるものなのか。「映画内のように、仮に最後に警察が(綱渡りを評価したとして)フィリップの肩をたたいたとしても、サブバーシブ・アートと言えると思う。真のアーティストにとって、人々がその芸術にそれまで全く関心がなくても、そんな人たちに橋をかけて理解してもらうことこそが理想だ。アーティストが、人々は理解できないだろうと、(人を)分け隔ててしまってはダメなんだ。サブバーシブ・アートの成功は、全く関心のなかった人々を納得させることだと思う」と語った。

 映画は、臨場感あふれる綱渡りが目の前に迫ってくる緊張感が見どころだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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