ロバート・メイプルソープの伝記映画が製作へ
テレビシリーズ「ドクター・フー」でおなじみのマット・スミスが、写真家ロバート・メイプルソープさんを描いた伝記映画『メイプルソープ(原題) / Mapplethorpe』で主演を務めることがDeadlineほか複数メディアで報じられた。
本作は、映画『Dig!』と『ウィー・リブ・イン・パブリック(原題) / We Live in Public』でサンダンス映画祭のドキュメンタリー部門審査員賞を2度受賞したオンディ・ティモナーが、シラド・バルドゥッチとエリザ・ドゥシュクらと共同製作する作品。ティモナーが脚本を執筆し、メガホンも取る予定だ。
メイプルソープさんは、セルフポートレートのモノクロ写真などで名をはせたが、ボンテージなどの官能的な作品が公費で購入される芸術作品にふさわしいか論議を呼んだことがあった。また1992年には、1988年にニューヨークのホイットニー美術館で開催された回顧展のカタログ写真集を日本に輸入した際に成田の税関で輸入禁制品に該当し、後に裁判沙汰になったこともあった。1989年に42歳の若さでエイズで亡くなっている。
メイプルソープさん役にマット・スミスが挑戦し、メイプルソープさんと暮らしていたこともある「パンクの女王」パティ・スミスをテレビシリーズ「GIRLS/ガールズ」のゾーシャ・マメットが演じることになった。
今作はすでにメイプルソープ・ファウンデーションのサポートを得たようで、順調にいけば今夏の撮影を予定しているようだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)