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『それでも夜は明ける』脚本家が手掛けたドラマはシーズンごとに設定も役柄も変わる話題作

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フェリシティ・ハフマン
フェリシティ・ハフマン

 映画『それでも夜は明ける』でアカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・リドリーが手掛けたABCのテレビドラマ「アメリカン・クライム(原題) / American Crime」の第2シーズンについて、主演女優フェリシティ・ハフマンが語った。

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 第1シーズンは、息子がメキシコ人が関わった殺人事件に巻き込まれ、両親が法廷で争うことによって、人種の違いや男女差、階級差を浮き彫りにしていくというもの。息子のために現地に駆け付ける父ラスをティモシー・ハットン、その元妻バーバラをフェリシティが演じた。

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 第2シーズンでは、インディアナ州の私立高校のバスケットボール・チームで起きた性的暴行が描かれていて、そのバスケットボール・チームのコーチ、ダンをティモシーが演じ、この私立高校の校長レスリーをフェリシティが演じた。第1、2シーズンでは設定やキャラクターは全く違うが、ほぼ同じキャストが演じている。

 これまでの3大ネットワーク作品とは趣が異なった番組だ。「ABCという3大ネットワークが、議論を呼ぶような題材をジョンのビジョンに完全に委ね、自分たち(ABC)はその制作をサポートするだけだと言ってくれることは、ものすごくまれなことなの。3大ネットワークが手掛ける新たなドラマとして、草分け的な番組になるわ」と自信をのぞかせた。

 第1シーズンのバーバラと第2シーズンのレスリーについて「バーバラは人の行動に反応し、周りの環境によって形成されたキャラクターだった。ある意味、苦労や困難によってキャラクターが言及され、感情的になることもあった。一方レスリー校長はとても知的で、学校内では大きな存在で、他の人の一歩先を進んでいる。だからレスリー役はチェスの駒を動かしているような感覚だった」と比較した。

 今作の魅力は「近年のニュースを反映した今作の内容が視聴者同士の議論に火をつけ、それが第1、2シーズンとずっと続いていた。わたし自身も、次に何が起こるかわからない設定が面白いと思う。今作はストーリーを通して問題提起していて、ジョンは番組内で善人と悪人とを完全に分けて描いてはいないの。そのため第1シーズンでは、わたしの役を嫌う視聴者もいたけれど、第1シーズンの4エピソードぐらいから、視聴者が急にわたしの役に共感が持てる、と言ってくれるようになった。こうした変化が、また視聴者が議論する一つの要因にもなるの」と答えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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