アポロシアターのドキュメンタリーをリー・ダニエルズが監督
『プレシャス』などのリー・ダニエルズ監督が、数多くのアーティストを輩出した伝説のクラブ、アポロシアターを題材にしたドキュメンタリー映画『ジ・アポロ・シアター・フィルム・プロジェクト(原題) / The Apollo Theater Film Project』でメガホンを取ることになった。Entertainment Weekly や複数のメディアが報じている。
【写真】リー・ダニエルズ監督作『大統領の執事の涙』ギャラリー
アポロシアターは、一時期ダンスホールやバーレスクスタイルの劇場だったが、1934年に正式に黒人のエンターテイナーを雇う劇場としてニューヨークを代表する象徴的な場所になった。その中でも、アマチュアの歌手やダンサーによって披露される「アマチュアナイト」は世界的に有名で、ジェームズ・ブラウン、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリンなどを輩出し、2000年代には「Showtime at the Apollo」で日本人ダンサーの上野隆博や蛯名健一が年間優勝者となっている。
今回の決定についてダニエルズ監督は「子供の頃によくアポロシアターに通っていたが、自分がこの地に再び戻ってきて、映画を製作することになるとは想像できなかった。僕にとっては(この場所は)特別なんだ」とコメントしている。『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』『はじまりのうた』のナイジェル・シンクレアとジーン・エルファント・フェスタが共同製作し、スタジオカナルが海外配給を、インパクト・パートナーズとホワイト・ホース・ピクチャーズがアメリカの配給を行うことになっている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)