女性になった夫…世界初の性別適合手術を受けた画家の生き様『リリーのすべて』特別映像
オスカー俳優のエディ・レッドメインが、世界初の性別適合手術を受けた画家リリー・エルベを演じた映画『リリーのすべて』から主人公リリーにクローズアップした特別映像が公開され、キャストたちがその生き様について語った。
1926年のデンマークを舞台にした本作は、画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼されたことをきっかけに、自身の内面にある女性の存在に気付いた風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ)が、“リリー”という女性として生活する時間が増していくにつれて心身の不一致に苦悩するさまを、夫婦の愛を交えて描き出す。メガホンを取ったのは『レ・ミゼラブル』などのトム・フーパー。ベン・ウィショー、マティアス・スーナールツらが脇を固めている。
「リリーは勇気をもって真実の人生を生きたんだ」。エディがそう語るように、心と身体が一致しないことに苦しむリリーが、真実の自分を見つけていくまでを追った同映像。苦しむリリーに対し、妻のゲルダは「あなたは私のすべて、生きていてほしい」と献身的な愛をささげる。彼女の愛を受け、本当の自分として生きる覚悟を決めたリリー。彼女の生き様からは、ゲルダ役のアリシアの「2人のラブストーリーだけど究極的にはいかに自分を愛するかの物語よ」という言葉通り、夫婦の愛とともに己を愛することの大切さを考えさせられる。第88回アカデミー賞主演男優賞&助演女優賞にノミネートされたエディとアリシアの繊細な演技にも注目したい。(編集部・吉田唯)
映画『リリーのすべて』は3月18日より全国公開