『スター・ウォーズ』制作会社、ハリソン・フォード骨折事故で起訴
俳優のハリソン・フォードが2014年にイギリスで映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を撮影中、足首を骨折する事故に遭った件について、同国の安全衛生庁は制作に携わったディズニー子会社のフードルズ・プロダクションを労働安全衛生法違反で起訴すると、現地時間11日に公式サイトなどを通じて発表した。
ハリソンは2014年6月12日、イギリスのパインウッドスタジオで『フォースの覚醒』を撮影中、演じるハン・ソロの愛機ミレニアム・ファルコンのセットで油圧式のドアに迫まれ足首を骨折。病院に搬送され、全治6~8週間と診断された。
同庁では、調査の結果、この1件を法廷に持ち込むのに十分な証拠がそろったとしており、スポークスマンは「法的に雇用者は労働者を保護しなくてはならず、それは工場でも映画のセットでも変わりません」と話している。
安全管理を怠ったとされたフードルズ・プロダクションだが、Deadlineなどによると、同社は「キャストと撮影クルーの安全は、常に最優先事項です」と反発。事故に関する安全衛生庁の調査にも協力を惜しまなかったといい、今回の決定について「失望している」とコメントしているという。製作者たちは、5月にロンドンの法廷に出廷する予定だ。(編集部・入倉功一)