メリル・ストリープ「私たちはみんなアフリカ人」
第66回ベルリン国際映画祭
現地時間11日、第66回ベルリン国際映画祭が開幕し、アメリカの女優メリル・ストリープ、ポーランドのマルゴスカ・シュモウスカ監督、ドイツの俳優ラース・アイディンガー、イギリスの批評家ニック・ジェームズ、フランスの写真家ブリジット・ラコンブ、イギリスの俳優クライヴ・オーウェン、イタリアの女優アルバ・ロルヴァケルからなる審査員団が会見を行った。
アカデミー賞にノミネートされたのが白人ばかりだったことに端を発し、映画界は人種差別的であるという論争が起こっている。今回の審査員も白人が並んだが、審査員長となるメリルは「少なくともこの審査員には女性が入っています」とコメント。
最近では『サフラジェット(原題) / Suffragette』で女性人権活動家エメリン・パンクハーストを演じたメリルは、続けて「実際のところ、女性がこの審査員団の多くを占めています。これは普通のことではありません」とベルリン映画祭は性別・人種・民族・宗教が入り交じるよう審査員を選ぶ努力をしていると評価し、「結局、わたしたちはみんな、アフリカが起源です。みんなアフリカ人なのです」とも語った。
この審査員団によりコンペティション部門から選ばれる金熊賞、銀熊賞は、20日に発表される。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
第66回ベルリン国際映画祭は2月21日まで開催