市原隼人、29歳の誕生日迎え熱い抱負「死ぬまで役者をやっていきたい」
俳優の市原隼人が13日、シネマート新宿で行われた映画『ホテルコパン』の初日舞台あいさつに出席し、今月6日に迎えた29歳の誕生日をサプライズのバースデーケーキで祝福され、「死ぬまで役者をやっていきたい」と抱負を述べた。
同作は長野県白馬村にあるホテルコパンに集まった10人の人生の岐路を描く人間ドラマで、この日は主演の市原をはじめ、近藤芳正、前田公輝、栗原英雄、玄理、大谷幸広、李麗仙、一雫ライオン(脚本)、門馬直人監督が出席。
熱血漢なイメージのある市原だが、今回内向的なキャラクターに挑戦しており、「ちょっと闇を抱えた人間なので、何かをしゃべるにしても相手に話すのではなく、相手に届く前に自分の中で解釈してしまうようなトーンが出ればいいな思いました」と役作りについてコメント。
食事中に嘔吐するシーンもあるが、市原は「台本には『食事がなかなか進まなくなる』くらいにしか書いていなかったんですけど、自分の中では精神的に全部受け入れられない状態で嘔吐してしまう、そういう感情を作りたくて、食事制限とかしていました」と役に向き合った心情を語った。
ほかにも、過呼吸になるなど体当たりで演じるシーンがあり、そんな市原を門馬監督は「すごく役に入ろうとしてくれました」「自分を追い込んでくれました」と大絶賛。市原も「1パーセントからこつこつ積み上げることで、なるべくその状態に近いリアルな状態で、映画全体のテーマである再生を表現できればと考えていました」と振り返った。
また、イベントの後半には29歳の誕生日を祝福され、「死ぬまで役者をやっていきたい」と抱負を語った市原。締めのあいさつの前には「祝うのは好きだけど 祝われるのは苦手で」と照れくさそうな表情も見せていた。(取材・文:中村好伸)
映画『ホテルコパン』は公開中