内田理央「仮面ライダー」ヒロインのイメージをいい意味で裏切れたなら
女優・モデルとして活躍する内田理央が主演映画『血まみれスケバンチェーンソー』で演じたこれまでのイメージとは真逆の役どころや、撮影について語った。
本作で内田が演じる鋸村ギーコは解体屋の娘でスケバン。マッドサイエンティストと化した同級生・碧井ネロ(山地まり)が差し向ける改造人間たちに自前のチェーンソーで立ち向かっていく。
特撮ドラマ「仮面ライダードライブ」でヒロインの警察官を演じた内田がミニスカセーラー服にふんどし、下駄を履いてチェーンソーを構え、さらには血まみれというギーコのビジュアルが公開された際には大きな話題になった。だが、本人にとってそれは想定外のことだったという。「例えばグラビアのときは水着で露出はもっとありますし。血まみれなのは衝撃ですが、そこまで反響があるとは……」と驚きの表情で語ると、「『仮面ライダー』の直後だったので、そのイメージを抱いていた方たちの期待をいい意味で裏切れたならうれしいです」とマイペースな笑顔を見せた。
また、ふんどしは初体験だったというが、本作で使用したふんどしはアクション用の特殊仕様になっており、実はまだ本物は履いたことがないのだとか。そんな衣装に抵抗はなかったが、4キロもあるチェーンソーを担ぎながらの下駄でのアクションには苦戦したそう。「ケガをしないように」を第一に6日間という短期間で行われた撮影は、なんと「仮面ライダードライブ」の最終話の撮影と並行していたとのこと。過密スケジュールの中、体を張ったアクションシーンも多かったが、「スケジュール的にはタイトでしたが、爽快な日々でした。演じるキャラが真逆だったので、気持ちの切り替えも案外うまくできました」と振り返り、タフな一面を垣間見せた。
しかし、実際には気持ちが滅入ったこともあり、撮影現場では山地の明るさに助けられたとも。「私自身も普段は明るいタイプなのですが、ちょうど心に余裕のない時期で……一生懸命でいっぱいいっぱいになっていて、周りが見えていなかったんです」とやはり笑顔の裏には苦労もあったようで、「彼女が明るかったおかげで、短い撮影期間でも仲良くなれて、現場も和気あいあいとしていました」と明かした。物語の終盤では、そんな二人が演じるギーコとネロのどっきりするようなシーンもあり、観客にとっては“血まみれ”以上の衝撃かもしれない。(編集部・小山美咲)
映画『血まみれスケバンチェーンソー』は3月5日公開