本木雅弘、天皇陛下役で最優秀助演男優賞を初受賞!
第39回日本アカデミー賞
第39回日本アカデミー賞授賞式が4日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、最優秀助演男優賞を映画『日本のいちばん長い日』の本木雅弘が受賞した。過去には『シコふんじゃった。』(第16回・1992年度)と『おくりびと』(第32回・2008年度)で最優秀主演男優賞を受賞しているが、最優秀助演男優賞は初受賞となる。
本木は本年度、本作と『天空の蜂』で優秀助演男優賞を初受賞にしてダブル受賞ししており、「両作品とも自分としてはもがきあがいた役づくりでしたので、ちょっと詰めが甘かったかなと心配している部分も残ってはいるのですが、なんとかやり切ることができました」と苦労も述懐。
自身について「つい力んでお芝居をしてしまうタイプですが」と明かしつつ、「50代を迎えましてなんとなくいい意味で物事の捉え方が、肩の力を抜けていけそうな気配がしています」とコメント。続けて、「これからも新たな出会いを、うまく時代の風をつかみながら楽しんでお芝居をしていけたらと思います」と話し、受賞を喜んだ。
同作は半藤一利のノンフィクションを基に、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』などの原田眞人監督がメガホンを取り、太平洋戦争での日本の降伏決定からそれを国民に伝えた玉音放送が敢行されるまでの裏側を描いた群像歴史ドラマ大作。本木は天皇陛下を演じた。
優秀助演男優賞は他に浅野忠信(『母と暮せば』)、新井浩文(『百円の恋』)、伊藤淳史(『ビリギャル』)、染谷将太(『バクマン。』)が受賞した。(取材 ・文:中村好伸)