これがメキシコ麻薬戦争の現実!死と隣り合わせ『ボーダーライン』FBI強制捜査の一部始終!
凶悪化するメキシコ麻薬カルテル殲滅作戦の最前線に送られた女性捜査官の苦悩を描くサスペンスアクション『ボーダーライン』(4月9日公開)から、陰惨な麻薬戦争の現実を突きつける本編映像が公開された。
公開された映像は、FBIが麻薬組織に絡んだ誘拐事件の犯人グループのアジトを強襲する様子を捉えた、強制捜査の一幕。完全武装の主人公ケイトたちが、装甲車で壁を破壊して民家に突入するさまが映し出されており、低音と乾いた銃声が響く中、ドキュメンタリーのようなカメラワークで展開するアクションは、『ゼロ・ダーク・サーティ』『アメリカン・スナイパー』といった、テロや戦争をテーマにした傑作を思わせる。
また、犯人を射殺して現場を制圧したケイトたちが発見するのは、壁の中に埋め込まれた大量の腐乱死体……。ニュースでもたびたび報道される、麻薬カルテルの残忍な行いの一端が垣間見られる映像に仕上がっている。
撮影を手掛けたのは、『ショーシャンクの空に』『ノーカントリー』『007 スカイフォール』など数々の話題作で撮影監督を務め、アカデミー賞ノミネートの常連でもあるロジャー・ディーキンス。メガホンを取ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とは、『プリズナーズ』以来2度目のタッグとなる。二人は、ヴィルヌーヴ監督が大抜擢を受けた『ブレードランナー』の続編でもコンビを組む予定だ。
女性捜査官のケイトを演じるのは、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエミリー・ブラント。コンサルタントとしてケイトと行動する謎の男をベニチオ・デル・トロ、ケイトを麻薬組織との戦いに巻き込む捜査官を『ノーカントリー』のジョシュ・ブローリンが演じる。(編集部・入倉功一)