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山田洋次の厳しい演出を妻夫木聡&蒼井優が激白!犬にダメ出し?

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妻夫木聡と蒼井優が山田洋次監督の現場について赤裸々に語った
妻夫木聡と蒼井優が山田洋次監督の現場について赤裸々に語った - 写真:斉藤美春

 国民的映画シリーズ『男はつらいよ』の山田洋次監督が20年ぶりに手掛けた喜劇『家族はつらいよ』に出演した妻夫木聡蒼井優が、山田監督の下でしか体験できない撮影の特別さを語った。

映画『家族はつらいよ』予告編

 『東京家族』の出演者8人が再集結した本作。『東京家族』で初めて山田組に参加した妻夫木は「『“用意、スタートはい”で芝居を始めればいいんだよ』って監督に言われて、びっくりした」と当時のことを振り返る。『おとうと』から出演し、本作が3作目となる蒼井も「感情的に泣くシーンでも、『用意、はい』で、泣かなきゃならないんです。最初はそういう撮り方に慣れなくて、『あんなに出たかった山田作品なのに、もう二度と呼ばれないな』ってすごく落ち込みました」と語る。

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 山田組の撮り方にはすでに心構えができていた二人。だが、今回は喜劇。撮影現場はさらに厳しく、「前回よりもずっとピリピリしていました」と蒼井は述懐する。妻夫木が続ける。「笑いって本当に表現が難しい。山田さんのなかにある計算式では、ちょっとのずれで笑えるものも笑えなくなってしまう。僕らが『これが面白いんじゃないの?』って感じで、なんとなくやっても、絶対に面白いものには仕上がらない。山田さんの求めることにいつでも的確に応えられるようにモチベーションを保たないといけませんでした」。

 さらに、「一つの駒になることを徹底して求められていたような気がします」と蒼井。それは出演していた犬も同じだった。「監督は犬にもダメ出ししていました。『なんでワンってほえないんだ。なんでウ~ッ、ワンなんだ。ウ~ッてなんなんだ』ってすごく怒って、犬がかわいそうでした(苦笑)」。

 山田監督が完璧を求めて作り上げた喜劇『家族はつらいよ』。ほっこり温かい、愛ある笑いに溢れた作品の裏側にそんな厳しい演技指導があったとはとても想像できない。(取材・文:高山亜紀)

映画『家族はつらいよ』は3月12日より全国公開

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