ウルトラ怪獣ロックバンド・ガラモーンズ登場、円谷プロダクションに敬意
16日、都内にてウルトラ怪獣ロックバンド・ガラモーンズの1stアルバム「GARAMONES」発売記念イベントが行われ、プロデューサーのきはらようすけが、ガラモン、カネゴン、ケムール人とともに登壇、制作にまつわるトークを行い、円谷プロダクションに感謝を述べる一幕があった。
ガラモーンズは、人気特撮「ウルトラマン」シリーズで名をはせた円谷プロダクションと国内外で注目を浴びるクリエイターとの共同企画「円谷プロダクションクリエイティブジャム」から発生した、ガラモン、カネゴン、ケムール人というウルトラ怪獣によるロックバンド。ガラモーンズというバンド名は特撮番組「ウルトラQ」のキャラクター、ガラモンと、ニューヨークで結成されパンクロックの先駆者として知られる伝説のバンド、ラモーンズが由来。きはらは「パンクが大好きだったので、大好きな怪獣と大好きなパンクバンドをくっつけました」とその意図を語る。
また、この企画はウルトラシリーズ第1作にあたる「ウルトラQ」の放送開始50周年記念にちなんで行われ、ガラモーンズがデビューを果たし、今回のアルバム発売という運びとなった。これまでの経緯について、「円谷さんは本当に愛のある会社で、本当に無礼なことをやらせていただいたんですが、愛をもって作らせていただきました。本当にありがとうございます」と改めて円谷プロダクションへの敬意を表した。
今回リリースされたアルバムに収録される曲は、全21曲(インストバージョンを除く)で構成され、曲と曲の間にCDデビューを夢見るバンドマン(怪獣)たちが会話をするというストーリー仕立てのものとなっており、きはらは「『ウルトラQ』のソノシート(薄い樹脂シートでできたレコード)を昔持っていたんですが、そこにはナメゴンとゴメスが戦う話が入っており、最後に歌が入っているというもの。だからこのCDは現代版ソノシートを目指したものなんです」と制作の狙いを明かした。
この日はCD制作に参加したミュージシャンである、U900のKANAE(ボーカル)、元センチメンタル・バスの鈴木秋則(キーボード)、科楽特奏隊のおかもとえみ(ベース)、元相対性理論の西浦謙助(ドラム)、100sの町田昌弘(ギター)の5人も登場し、ミニライブも行われた。(取材・文:桂伸也)