『ドラえもん』がピクサー最新作に競り勝ちV2!
映画週末興行成績
土日2日間(3月12~13日)の全国映画動員ランキングが14日に興行通信社より発表され、国民的アニメの長編映画36作目『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』が初登場となったディズニー/ピクサーの『アーロと少年』を抑えて2週連続ナンバーワンを獲得。春の日米アニメ対決は、『ドラえもん』に軍配が上がった。先週末の成績は動員41万5,173人、興行収入4億8,542万3,800円と落ちの少ないペース。公開2週目にして、累計成績は動員107万2,833人、興収12億5,482万6,300円を記録している。
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弱虫の恐竜と孤独な少年の冒険を描いた『アーロと少年』は2位に初登場。若い女性、カップル、ファミリーを中心に幅広い層に訴求し、全国380スクリーン公開で、動員19万1,696人、興収2億3,705万500円を記録した。
夢枕獏のベストセラー小説を岡田准一主演で映画化した『エヴェレスト 神々の山嶺』が3位に初登場。全国322スクリーンで公開され、動員16万5,220人、興収2億949万1,800円を記録した。男女比は36.5対63.5と女性層が多い。年齢別では19歳以下が12.9%、20代が13.7%、30代が10.7%、40代が22.3%、50代が28.3%、60代以上が11.6%と広い世代に訴求した。
山田洋次監督が久々に手掛けた喜劇『家族はつらいよ』は初登場4位。320スクリーンで公開され、動員15万1,422人、興収1億7,302万2,200円を記録した。山田監督が2013年に発表した『東京家族』で一家を演じた橋爪功、吉行和子、妻夫木聡ら8人のキャストが再結集し、熟年夫婦の離婚騒動を描き出す。
“神アイドル”を目指す少女を描いた人気アニメの劇場版『プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』が9位に初登場。全国116スクリーンで公開され、動員3万7,082人、興収4,468万6,200円を記録した。同作はストーリーが3つに分かれており、公開から1週間ごとに異なるバージョンが上映される。人気ヒーローの映画化作品『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』は50スクリーンで公開され、10位にランクイン。また、『デジモンアドベンチャー tri. 第2章「決意」』が10スクリーンという小規模公開ながら初登場11位につけた。
今週末は『ちはやふる -上の句-』『僕だけがいない街』『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』『リリーのすべて』『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』などが公開予定となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2016年3月12日~13日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(1)『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』:2週目
2(初)『アーロと少年』:1週目
3(初)『エヴェレスト 神々の山嶺』:1週目
4(初)『家族はつらいよ』:1週目
5(2)『黒崎くんの言いなりになんてならない』:3週目
6(3)『オデッセイ』:6週目
7(5)『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』:8週目
8(4)『マネー・ショート 華麗なる大逆転』:2週目
9(初)『プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』:1週目
10(初)『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』:1週目