福山雅治、高倉健さん『君よ憤怒の河を渉れ』原作再映画で主演!監督はジョン・ウー!
歌手で俳優の福山雅治が、故・高倉健さん主演の映画『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)の原作を『レッドクリフ』『フェイス/オフ』などで知られるジョン・ウー監督が再映画化する『追捕 MANHUNT』(正式日本語タイトル未定)に出演することが明らかになった。中国人俳優チャン・ハンユーとダブル主演を務め、夏からの撮影を予定。「僕自身、これだけ激しいアクションがある映画に出させて頂くという事は初めての経験ですし、それがジョン・ウー監督作品であり、しかも日本が舞台となっているという事で、心からやりがいを感じております」と意気込みを語っている。
映画の製作は、16日に、香港で開催中の「香港インターナショナル・フィルム&TVマーケット」(FILMART)内でメディア・アジア・グループが発表。約2億元(約35億円・1元17円計算)の製作費を投じる香港・中国合作映画で、日本における公開時期や配給会社などは未定だ。
オリジナル版の『君よ憤怒の河を渉れ』は、西村寿行の同名小説を佐藤純彌監督が映画化したサスペンスアクション。当時、中国でも空前の大ヒットを記録したことから、リメイク版も同国で大きな反響を呼ぶことが期待される。劇中ではハンユーが高倉さんの演じた杜丘検事役(今作ではドゥ・チィゥ弁護士と設定を変更予定)を、福山が故・原田芳雄さんの演じた矢村警部役を務める。シーンによって中国語・英語・日本語の3か国語のせりふが用意される予定だ。
「昔からずっと高倉健さんとお仕事をしたかった」というウー監督は、本作のオファーを躊躇なく受けたといい、オリジナル版について「男が名誉のためではなく、『人』の尊厳を守るという純粋な思いで、悪に対抗しながら、一人で真相を突き止めるという剛毅な男性のイメージはとても魅力的だった」と説明。福山の演じる矢村警部は「人情も義理も厚く、とても人間味のある役」だといい「福山雅治さんはこの役の特質にとてもマッチしていて、ずっと僕の心の中で思い描いていた唯一の人選だったので、彼がこの役を演じていただけると聞いてとてもうれしかった」と語っている。
撮影はオール日本ロケが行われ、メインの舞台は大阪と九州。ウー監督は「大阪という街の活気と九州の自然な風景を感じることだけではなく、この作品を通して、僕が表現したいロマンスを極めていきたいと思う」とコメント。福山も「この映画が中国、日本、そしてアジア全体で楽しんで頂きながら、さらに、世界に発信できれば嬉しいですね」と展望を明かしている。(編集部・入倉功一)