浅野忠信、アジア版アカデミー賞で最優秀助演男優賞!
映画『岸辺の旅』(黒沢清監督)に出演した俳優・浅野忠信が、17日(現地時間)にマカオで行われた「第10回アジア・フィルム・アワード」で最優秀助演男優賞を受賞。英語でスピーチを行った。
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アジア全域版アカデミー賞といわれるアジア・フィルム・アワードは、2007年に開始したアジア映画を対象とした映画賞。2013年からは、香港国際映画祭、釜山国際映画祭、東京国際映画祭が提携して創設したアジア・フィルム・アワード・アカデミーが主催しており、各映画祭と連動している。
浅野は女優のチャオ・タオからトロフィーを受け取り、「本当にありがとうございます。このような素晴らしい賞をいただけて、本当に嬉しいです」とあいさつ。英語でスピーチを続け、「この会場にいらっしゃる素晴らしい俳優さんたち、女優さんたち、監督たち、そして素晴らしい功績のスタッフの方々と、皆さんと本当に仕事がしたい。わたしには皆さんと働く準備ができています。でも、撮影現場には日本食を必ず用意してくださいね。本当にありがとうございました」とユーモアを交えながら海外作品出演への強い意欲を見せた。
授賞式には、アジア映画界において顕著な実績を残す映画人に贈られる「特別功労賞 “Lifetime Achievement Award”」に輝いた女優の樹木希林も出席。『歩いても 歩いても』や『海街diary』など多数の作品でタッグを組む是枝裕和監督よりトロフィーを受け取ると、「今夜の授賞式を素晴らしいものにするために、沢山の人たちが駆けずり回り、心を砕いていました。わたしがいただいた功労賞はそっくりそのままその方たちに差し上げます」と感謝を述べ、「ですが、トロフィーは1個しかないので持って帰ります」と笑顔でスピーチし、会場にいるアジア各国の映画人より大きな拍手を浴びていた。
今回のアジア・フィルム・アワードでは、ホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』が最優秀作品賞を含む8部門で受賞を果たした。主な受賞結果は以下の通り。(編集部・高橋典子)
■最優秀作品賞
『黒衣の刺客』(香港・中国・台湾)
■最優秀監督賞
ホウ・シャオシェン 『黒衣の刺客』(香港・中国・台湾)
■最優秀男優賞
イ・ビョンホン 『インサイダーズ/内部者たち』(韓国)
■最優秀女優賞
スー・チー 『黒衣の刺客』(香港・中国・台湾)
■最優秀助演男優賞
浅野忠信 『岸辺の旅』(日本)
■最優秀助演女優賞
チョウ・ユン 『黒衣の刺客』(香港・中国・台湾)
■特別功労賞
樹木希林(日本)、ユエン・ウーピン(香港)