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生田斗真、トランスジェンダーの女性に!恋人役は桐谷健太『かもめ食堂』荻上直子監督新作

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撮影中の荻上直子監督
撮影中の荻上直子監督 - (C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会

 俳優の生田斗真が、『かもめ食堂』などで知られる荻上直子監督5年ぶりの新作『彼らが本気で編むときは、』(来年2月25日公開)でトランスジェンダーの女性・リンコを演じることが明らかになった。恋人・マキオ役の桐谷健太が、「斗真とも『この映画は俺らのターニングポイントになりそうやね』と話しています」と語るように、本作で新境地に挑む生田は脚本に惚れんでいるそうで、難役への挑戦にも「撮影に入ってみて、難しい役だと改めて実感していますが、こうした役をいただくことはそうないことですし、全力で取り組んでいます」と意気込んでいる。

 荻上監督が「トランスジェンダーの子どもを持つ母親が子どものためにニセ乳を作る」というエピソードに着想を得た本作は、母親が家出したため叔父の元へ向かった小学生のトモ、叔父のマキオ、叔父の恋人である元男性でトランスジェンダーのリンコとの奇妙な共同生活を描く。老人ホームで介護士として働くリンコから、母よりも愛情を注いでもらう日々に戸惑うトモ、11歳の彼女を優しく包み込むも、社会に受け入れられない悩みを抱えるマキオとリンコ……形に囚われない家族のドラマを紡ぎ出す。マキオの姉に育児放棄された少女トモには本作が映画本格デビューとなる柿原りんかが抜擢され、先日クランクインを迎えた。

 主演の生田は「トランスジェンダーの女性を描いていて、荻上監督独特の、かわいくもあるし、優しくもある温かい脚本で、監督の期待に応えたいという思いが湧きました」とコメント。恋人役の桐谷については「とても心強いです。僕のことをたくさん褒めてくれるし、大丈夫、大丈夫って背中をポンと押してくれるんです。もともとマキオさんのように器が大きい俳優さんだし、頼りたくなる存在ですね」と信頼を寄せている。

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 一方の桐谷は監督の演出が的確であることを語り、「自分にとって何かが凄く変わりそうな作品と感じていますし、今までやったことのない人物像なので、自分自身も凄く楽しみだし、肩の力を抜いてマキオとして監督の世界にちゃんと漂えるようにしたいです!」と熱い思いを明かした。

 『かもめ食堂』などで独自の世界観を確立し、2011年の『レンタネコ』以来5年ぶりにメガホンを取る荻上監督は、「私にとっても、生田さんや桐谷さんにとっても、転機となる作品だと思っています」と告白。過去作の作風から癒やし系のイメージが定着していることに触れると、「本作『彼らが本気で編むときは、』では、癒やしてなるものか!もはや、生ぬるいものを作る気など一切ありません。この映画は、私の人生においても、映画監督としても、荻上直子、第二部の始まりなのです」と脚本も務めた本作へのこだわりを語っている。(編集部・小泉裕嗣、吉田唯)

映画『彼らが本気で編むときは、』は2017年2月25日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほかにて全国公開

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