新バットマン、ベン・アフレックが語るスーパーマンの脅威!単独映画の監督にも意欲
二大ヒーローが映画初共演を果たす『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(3月25日公開)で新たなバットマン=ブルース・ウェイン俳優に抜擢されたベン・アフレックが、バットマン役へのプレッシャー、さらに、監督として『バットマン』映画を手掛ける可能性について語った。
それぞれの考える「正義」の違いから対立するバットマンとスーパーマン。そんな二人の関係についてベンは「スーパーマンは、バットマンに対する脅威を表しているんだ。バットマンは、スーパーマンがあまりに大きなパワーを持っていて、自分をたたきのめし、世界を破壊することもできるという事実を恐れている」と証言する。「そこから、自分を打ち負かすかもしれない脅威を感じたとき、人はどうあるべきなのか? というテーマが生まれた。この映画の中でバットマンは、その脅威に対して先制攻撃をするべきなのか、それとも理解を求めようとするべきなのか、調停者となるべきなのか……そういった疑問に直面するんだ」。
そう語るベンだが、当初はクリスチャン・ベイルをはじめ多くの実力派俳優が演じたバットマン役に、大きなプレッシャーを感じていたという。「もちろん、僕にとってリスクはあると思った。でも本作の脚本は、大好きなフランク・ミラーのコミック『バットマン:ダークナイト・リターンズ』に基づいていて、ブルースは、暗く、悲しみに包まれていて、壊れた人物として描かれている。そんな彼を演じることに興味をひかれたんだよ」。
その言葉の通り、本作におけるバットマンは、過去のシリーズ以上に孤独な存在として描かれている。「ブルースは億万長者でプレーボーイで慈善家でもある。彼に対して、まずはジェームズ・ボンドのような男としてアプローチし、キャラクターをもっと掘り下げていきたかった」というベンは、そんな彼の内面について「出演を通じて、彼は、自分がバットマンであるのと同様、ブルース・ウェインという人物も演じているんだということを学んだよ。彼のアイデンティティーは、(二つのキャラクターの)真ん中あたりにあるんだ」と語った。
アカデミー賞作品賞に輝いた『アルゴ』をはじめ、監督作も高い評価を受けるベン。今後『バットマン』の単独映画を手掛ける可能性について尋ねると、「自分が疑問を感じる作品をやりたいとは思わないよ。これまでに作られた『バットマン』があまりにもよかっただけにね。過去のクリエイターたちは、『バットマン』映画のハードルを、あまりに高くしてしまった」と慎重な回答。しかし、「それは、もし良い作品だと思ったら将来『バットマン』を監督することはあるだろうということだ」と続けると「脚本が良くて、良い仕事ができると思える作品ならね」と笑みを浮かべた。(編集部・入倉功一)