ゲス映画初日に恵比寿マスカッツ川上奈々美らがみこしでヒット祈願!会場は「ゲスゲス!」とカオスに
セクシーアイドルグループ・恵比寿マスカッツに所属するAV女優・川上奈々美が2日、テアトル新宿で行われた映画『下衆の愛』初日舞台あいさつに来場、お笑い芸人の矢部太郎とともに司会を担当した。この日は渋川清彦、岡野真也、でんでん、内田慈、細田善彦、津田寛治、古舘寛治、山崎祥江、イギリス人プロデューサーのアダム・トレル、内田英治監督らも来場した。
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ことあるごとに女優に手を出す映画監督やプロデューサー、枕営業にすべてをかける売れない女優など、インディーズ映画業界の底辺にいる人間をブラックなユーモアで描き出した本作。この日の同作の上映が終わると、会場からは大きな拍手とともに「ブラボー!」というかけ声もわき起こるなど、観客の心をしっかりとつかみ取った様子だった。
主演の渋川は、「ここ(テアトル新宿)は日本映画に風穴を開ける映画館というか。『百円の恋』や『恋人たち』が日本映画に風穴を開けたように、この『下衆の愛』も日本映画に風穴を開けられたら」と高らかに宣言。内田監督も「感無量です」としみじみとした顔を見せた。
さらに今回、司会にチャレンジした川上は「これは監督の愛と言いますか、今日はこうやって司会をやらせていただけるなんて」と晴れやかな笑顔。登壇者のあいさつの順番を間違えるといった凡ミスはあったものの、その他は特に大きなミスもなく、なんとかこの日の司会業を乗り切った。一方、司会のアシスタント役を務めた矢部は、緊張のあまりか、自分が登壇者に質問をする前に、いきなり客席に向かって「何か質問はありますか?」とむちゃぶりするなど、こちらは珍司会ぶりを披露。そこで手を挙げた実話誌の記者から「ゲスの勘ぐりで申し訳ないですが、世間ではゲスがブームになってやったと思ったのでは?」と指摘されると、アダムは「やったと思った。すごいありがたいね!」とゲスなコメント。内田監督も「僕もやったと思いました。でも3年前からこのタイトルなんだよとは言い続けていますけどね」とやはりゲスなコメントで続けるなど、この日のイベントは終始ゆるい雰囲気。
そして終盤にはAV女優の南まゆ、小野寺梨紗が本作のヒットを祈願し、手作りみこしをかつぎながら登場。川上と矢部と共にみこしをかつぎながら、「ゲスゲス! ゲスゲス!」とかけ声を響き渡らせるなど、舞台は何でもアリのカオスな空間へ。この日の舞台あいさつは大盛り上がりのうちに幕を下ろした。(取材・文:壬生智裕)
映画『下衆の愛』は全国順次公開中