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第2回「松田優作賞」決定!前回は『百円の恋』を輩出

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松田優作賞の最終選考委員を務めた丸山昇一、松田美由紀、黒澤満
松田優作賞の最終選考委員を務めた丸山昇一、松田美由紀、黒澤満

 第39回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞と最優秀脚本賞を受賞した映画『百円の恋』を脚本段階で見いだし、脚本賞・松田優作賞を授与していた周南映画祭実行委員会・松田優作賞運営委員会が12日、第2回松田優作賞を発表し、山口県山口市在住の団体職員である河村みはる氏がグランプリを受賞した。

 「映画は脚本が大事」と語り続けた故・松田優作さんの魂と志を受け継ぐ脚本を発掘するために、2012年に周南「絆」映画祭の中に設立された同賞。2012年のグランプリに選ばれた脚本家・足立紳の「百円の恋」は2014年に安藤サクラ主演で映画化され、国内外の映画祭で数多くの賞を獲得するなど高い評価を受けた。

 2回目となった今回の応募総数は72本で、グランプリに選ばれた河村氏の「春の約束」は年配の夫婦を軸においたストーリー。定年退職を迎えた夫がこれからの時間を家族のために過ごそうと思った矢先、妻がガンで余命わずかであることがわかり、別れが訪れる。死に際に妻が残した「あの約束……忘れないで」の「約束」が何かわからず自分を責める夫。さらに決して涙を見せないことから娘からも「冷たい」となじられる。そんな時、妻が生前行きたいと願っていた福島県三春町にある日本三大桜「滝桜」を思い出した夫は、いてもたってもいられず福島に向かう……。

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 河村氏は受賞に際して「満開の桜のそばで受賞を伝えられました。今はただ思いが届いた嬉しさにあふれています。映像化され、作中の『桜』がたくさんの方の心で花開くことを祈ります」とコメントを発表している。

 「百円の恋」に次ぐ受賞となった「春の約束」に、今後どのような未来が用意されているのか大いに注目したい。(編集部・海江田宗)

第2回松田優作賞の受賞結果は下記の通り。
■グランプリ作品
「春の約束」河村みはる(山口県山口市)

■準グランプリ作品
「トカレフクラブ」山田明(神奈川県横浜市)
「琉球(レキオ)の翼」市村安海(沖縄県南城市)

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