本木雅弘、不倫中に妻を亡くす…西川美和新作で感情を爆発させる
西川美和がメガホンを取った最新作『永い言い訳』の予告編が公開され、本木雅弘ふんする不倫相手と密会中に妻を亡くした人気作家の幸夫が、孤独や不安を感じている一方で、周囲の人々へ感情を爆発させる心に響くシーンがお披露目になった。
『ゆれる』『ディア・ドクター』などで知られる西川監督が第153回直木賞候補作となった自著を映画化する本作。妻の事故死の知らせを受けてもこれっぽっちも泣けなかった幸夫は、妻の親友の遺族との出会いを機にこれまで感じたことのない生きがいと幸福感を味わっていく……。
公開された映像は、暗い表情の幸夫が妻の遺骨を持っているところから始まり、感情を抑えきれずに、周囲の人々へ怒りや不満を激しくぶつけている様子が描かれる。「愛なんて、生きるための『言い訳』にすぎない。」というコピーが挟まれ、妻が死んだときに他の女の人と寝ていたと告白する幸夫が、便器にもたれかかりながら力なく崩れ落ちていく光景が映し出されている。
第39回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した本木が『おくりびと』以来7年ぶりに主演を務め、歪んだ自意識とコンプレックスに溺れるタレント小説家を人間味たっぷりに演じ、脇を固める竹原ピストル、堀内敬子、深津絵里、池松壮亮、黒木華、山田真歩などの実力派と共に心揺さぶる作品を作り出す。(編集部・小泉裕嗣)
映画『永い言い訳』は10月14日より全国公開