プリンスさん、急死 57歳 各界に衝撃走る
世界的人気歌手のプリンスさんが現地時間21日の朝、アメリカ・ミネソタ州の自宅兼音楽スタジオで亡くなっているところが発見された。57歳だった。TMZ.comなど複数のメディアが報じている。
詳しい死因については明らかにされておらず、22日に医療機関で調べられる予定だという。TMZ.comに複数の関係者が語ったところによると、死去する6日前にプリンスさんは薬物の過剰摂取で緊急搬送されていたとのこと。当時彼の代理人はインフルエンザを患っておりその影響によって体調を崩したと語っていたが、捜査機関は入院先であったイリノイ州モリーンの病院の記録を当たっているという。
プリンスさんの突然の死は各界に衝撃が走り、彼の死を悼む言葉が相次いでいる。過去に2度同じステージに立ったというエルトン・ジョンは、Instagramで「彼は今まで会った中で最高のパフォーマーだった。本当の天才だった」とコメント。またマドンナは「彼は世界を変えた!! 本当に想像力のある人だった。ひどい喪失感に打ちのめされているわ。これは愛の歌なんかじゃない」と胸の内をTwitterで明かしている。そのほかにもミック・ジャガーや、スラッシュ、ウーピー・ゴールドバーグ、ジョン・ボン・ジョヴィ、NASAなどもプリンスさんを追悼。バラク・オバマ大統領も「誰よりも強く、大胆で、かつ創造的な精神の持ち主でした」とコメントを発表している。
「1999」「パープル・レイン」などのヒット曲でも知られているプリンスさん。彼の才能は音楽界だけにとどまらず、映画界でも発揮された。主演を務めた自伝的青春映画『プリンス/パープル・レイン』(1984)では、全米興行収入6,839万2,977ドル(約75億2,322万7,470円・1ドル110円計算、数字は Box Office Mojo 調べ)のヒットを記録。また同作で第57回アカデミー賞音楽賞を受賞した。そのほかにもマイケル・キートン主演の『バットマン』(1989)で主題歌を担当するなど、映画やドラマ作品への楽曲提供も行っており、映画『ハッピー フィート』(2006)に提供した楽曲「Song of the Heart」は第64回ゴールデン・グローブ賞で歌曲賞を受賞した。(編集部・井本早紀)