美女ロボットと繰り広げる緊迫の心理戦!『エクス・マキナ』予告編が公開
『リリーのすべて』で第88回アカデミー賞助演女優賞を受賞した女優アリシア・ヴィキャンデルが人工知能を持つロボットを演じていることで話題を呼んでいるSF映画『エクス・マキナ』の予告編が公開され、近未来を思わせる不思議な空間の中で繰り広げられる緊迫の心理戦の一部が明らかになった。
『ザ・ビーチ』の原作者で、『28日後...』『わたしを離さないで』などの脚本を務めてきたアレックス・ガーランドが映画監督デビューを果たした本作。ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は世界最大のインターネット会社で働くプログラマー。会社の抽選会に当選し、CEOネイサン(オスカー・アイザック)の邸宅に1週間滞在する権利を手にする。そして彼は美しい女性型ロボット・エヴァに搭載された人工知能のテストに協力することになるのだが、実験は次第に怪しげな心理戦と化し、人間と機械の主従関係が崩壊していく……。
公開された予告編でまず驚くのがアリシア演じる美人ロボットの姿。第88回アカデミー賞で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『レヴェナント:蘇えりし者』をおさえて視覚効果賞を受賞したそのVFX技術は、スタイリッシュで最先端でありつつ、妙にリアルなロボット・エヴァを完成させた。もちろん注目すべきは映像技術だけではなく、不可思議な実験があらぬ方向へと転がっていく様子を実力派俳優たちが見事な演技でつなぎ、観ている者はその世界観に引きずり込まれる。
「テクノロジーに対して私たちが抱く恐怖や不安、そしてテクノロジーが私たちの生活で担う役割」について長年関心を持っていたというガーランド監督。「人は人工知能やコンピューター全般に過剰なまでの恐怖心を抱きます。それは決して頭から離れません。人の性なのでしょう」と自身の見解を述べる。「ただ、私自身はあまりテクノロジーを危険視していないので、少し違う角度からアプローチを試みました。『エクス・マキナ』で私が寄り添おうとしたのは人間ではなくロボットです」とラテン語で“機械仕掛け”を意味するタイトルの同作について説明している。(編集部・海江田宗)
映画『エクス・マキナ』は6月11日よりシネクイント他にて全国公開