大泉洋がアベンジャーズをライバル視「ヒーローは大泉洋だけでいい!」
俳優の大泉洋が28日、TOHOシネマズ新宿にて映画『アイアムアヒーロー』絶叫上映会舞台あいさつを行い、人気アメコミヒーローチーム・アベンジャーズが活躍する新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』をライバル視してか、拳を振り上げながら「ヒーローは大泉洋ひとりでいい!」とぶちまけた。
累計600万部を突破した花沢健吾原作の人気コミックを映画化した本作は、人を襲う謎の生命体ZQN(ゾキュン)による感染パニックに陥る日本を舞台に、主人公の鈴木英雄(大泉)が、女子高生の比呂美(有村架純)、元看護師の藪(長澤まさみ)と共に生き残りをかけて戦う姿を描いたパニックホラー映画。
先週23日より公開され、今週25日に発表された全国映画動員ランキングでは、4位を記録するなど大ヒット公開中となっている。「アニメはどうにもなりませんが、実写ではわたしの作品が1位ということで。プリ(『レヴェナント:蘇えりし者』主演のレオナルド・ディカプリオ)をおさえちゃいましたね。彼もちょうどわたしと同じポーズで熊と戦っていますが、わたしはZQNと戦っていますからね」とまさかのディカプリオ超えを宣言。会場を大いに沸かせた。
そしてこの日は、実際に映画を観た観客から生の感想を聞くことに。「今日は大学をサボってきました」「パニック映画なのに大泉さんが成長していく過程が繊細で見応えがある」「原作の映画化作品ではナンバーワン」などの観客の感想を時にちゃかしながらも、笑顔で聞いていた大泉。会場からの「怖かった……」という言葉には、「今までどんな映画かを話さずにきましたが、怖い映画なのは認めます。わたしは好きな映画ですが、生半可な気持ちで来ると怖いと思います。でも好きな人にはたまらない。よくぞここまでやってくれたという声も多かったです」と返答。「香取慎吾さんからも、続編はないのかと言われましたね。それと松坂桃李くんからはZQNで出たいんですよ、と言われました。大変なんでわたしはZQNでは出たくないですけどね」と語るなど、その反響は大きかったようだ。
さらに「本当に怖い映画。勇気なきものは観ちゃいけない! 本当の勇者だけが観る映画ですよ!」と付け加えると、「世間にはホラーが好きだという人がたくさんいますよ。そういう人には絶対に行くべきだとすすめてもらいたい」と熱い思いを吐露。続けて「ちまたにはお尻を出す子どもの映画(『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』)や、大人の子どもが事件を解決する映画(『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』)や、ゴキブリと戦う映画(『テラフォーマーズ』)なんかもあります。でもこのゴールデンウイークに観るのは『アイアムアヒーロー』でいい! それからヒーローがたくさん集まる映画(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』)もありますよね。でもヒーローは大泉洋ひとりだけでいい!」と断言すると、会場全員で拳を振り上げながら、「アイアムアヒーロー!」コールを連発した。(取材・文:壬生智裕)
映画『アイアムアヒーロー』は全国公開中