佐藤健、生まれたときから猫と一緒な過去告白
映画『世界から猫が消えたなら』で、一人二役で“僕”と“悪魔”を演じた佐藤健が、自信作だと胸を張る本作の見どころや、大好きだという猫の魅力について語り尽くした。
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川村元気の小説を原作に、余命幾ばくもない主人公が大切にしている何かと引き換えに、一日の寿命を得るという究極の選択を迫られる姿を描く本作。自分なら最初に世界から消したいのは「毛虫」で、最後まで消したくないものはやはり「猫」だと笑う佐藤は、「生まれた時からずっと猫がいる環境で育ったので、猫のいない生活なんて考えられません!」ときっぱり。「でも、もし今猫を飼ったら、あまりにもかわいがり過ぎて仕事に行けなくなるかも……」と言うほどの猫好きだけあって、今回レタスとキャベツを一匹二役で演じた猫のパンプ君との息もぴったりなのもうなずける。
もちろん人間の共演者である宮崎あおいや濱田岳との掛け合いも素晴らしく、初の海外ロケでは飛行機のトラブルで到着が遅れ、とんでもない状況の中、ホテルのダブルブッキングやギリギリのトランジットなどの危機をどうにか乗り切ったとか。「アルゼンチンでの撮影はテンションも上がりっ放しで楽しかったです。特にイグアスの滝でのシーンはすごかった! あんな場所で芝居が出来るなんて役者として最高に幸せだと思いました」と振り返る。
濱田演じるツタヤが僕のために人生最後の映画を選ぼうとするシーンも心に残るが、佐藤曰く「自分は人生の最後にこの作品を観たいです。もちろん猫が出ているのもポイントのひとつですが、この映画の色合いや空気感も大好きです」と自信をのぞかせた。佐藤と猫の息の合った共演と共に、おしゃれな空気感が楽しめる作品に仕上がっている。(取材・文:平野敦子)
映画『世界から猫が消えたなら』は5月14日より全国公開