「ゲーム・オブ・スローンズ」原作者 新刊の一部をウェブサイトに掲載
人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作者ジョージ・R・R・マーティンが、未完成の新刊「ザ・ウィンズ・オブ・ウィンター(原題) / The Winds of Winter」の一部を自身のウェブサイトに掲載し、ドラマと大きく違うことがニュースになっている。
掲載された約6,000単語からなるストーリーは、ドーランとメラリオの長女でドーンの公女アリアン・マーテルの視点で語られている。その中で彼女は、ターガリエン家に忠誠を誓ったジョン・コニントンと、ターガリエンを名乗る若きグリフ、エイゴン・ターガリエンと同盟の話し合いをするためストームランドに向かっている。これまでエイゴンは故人と思われていたため、興味深い展開になりそうだ。
「ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風」は、初めて原作の先を行くことで注目されているが、サムウェル・ターリーを演じているジョン・ブラッドリーは、原作の先を行くのではなく、原作をインスピレーションにし、分岐するのだと The Hollywood Reporter にコメント。
製作総指揮のデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスも同意見で、「この時点で、ドラマは本からかなり分岐したところにある。でも、ジョージの世界であることに変わりはない。彼が創造した世界と描いたキャラクターたちだ。分岐することの利点は、読者はドラマのストーリーを知っているというネタバレがない。また、視聴者は未発表の本のストーリーを知ることがない。このドラマがジョージの素晴らしい本を世に知らしめたことをうれしく思うよ」と言っている。
新刊の一部を発表するということは完成間近かと期待が高まるが、まだまだだとジョージは注意書きを添えている。(澤田理沙)