阿部寛、初カンヌで万雷の拍手に「感動」！上映後は写真攻めに
第69回カンヌ国際映画祭
現地時間18日、第69回カンヌ国際映画祭である視点部門に出品されている映画『海よりもまだ深く』の公式上映が行われ、主演の阿部寛、真木よう子、樹木希林、是枝裕和監督が鳴りやまないスタンディングオベーションを受けた。上映後のロビーに出た阿部のもとには写真撮影を求めるファンが次から次へと訪れ、阿部はそれに笑顔で応じていた。
51歳にしてカンヌデビューとなった阿部は「お客さんがあれだけ残ってくださって鳴りやまない拍手だったので、監督を見て感動してしまいました。本当に素晴らしい経験をさせていただいています」と感激の面持ち。ロビーでたくさんのファンに囲まれたことについても「作品を見終わった後に皆さんすごく笑顔で来てくださったので、その笑顔だけで（皆さんの気持ちが）わかりました」と大きな瞳を輝かせた。
昨年も『海街diary』がコンペティション部門に出品されるなどカンヌの常連というべき是枝監督も「終わった後のお客さんの表情がとても温かくて優しくて愛に包まれていて、感動しました。いい上映でした」と満足げ。真木も「温かい拍手に包まれて、予想をはるかに超えていたのですごくうれしかったです」、樹木も「（上映後に観客から）『ありがとう』という言葉をかけてもらいました」と本作がカンヌの観客の心に確かに響いたことに手応えを感じているようだった。
『海よりもまだ深く』は、なりたい自分になれなかった大人たちの姿を描いた感動作。阿部が、元妻（真木）への思いも小説家になる夢も諦め切れずにいるのに、ギャンブル好きで「小説のための取材」だと言い訳して探偵事務所勤務に甘んじている主人公を好演している。ある視点部門の受賞結果は21日に発表される。（編集部・市川遥）
第69回カンヌ国際映画祭は現地時間5月22日まで開催
映画『海よりもまだ深く』は5月21日より全国公開