少女漫画に切り込む『デッドプール』!今月のデートムービー 6月編
少女漫画が原作の恋愛映画が盛りだくさんな6月こそ恋人や気になるあの子を映画デートに誘ってみたい! でも作品のチョイスに失敗して気まずい雰囲気になってしまうのは避けたいところ……ということで誘いやすさなどを基準に、映画デートの成功率を上げる映画をタイプごとにセレクション! 鑑賞前に注意しておきたい部分もまとめてみました。(編集部・井本早紀)
■6月のデート映画としては鉄板かも!『高台家の人々』(6月4日公開)
もしも好きになった人が、人の考えることを読めるテレパシー能力の持ち主だったら……綾瀬はるか&斎藤工で、「ごくせん」「デカワンコ」などの漫画家・森本梢子の同名漫画を実写化した本作。主演二人だけでも女子のハートもぐっとつかめますが、もうひと押しがほしそうであれば、監督が『映画 謎解きはディナーのあとで』の土方政人監督だよ! とアピールしてみるといいかも。本編ではドランクドラゴンの塚地武雅が謎の大活躍を果たす木絵(綾瀬はるか)の妄想や、それに対して光正(斎藤工)が冷静な突っ込みなどコント番組ばりの面白さがいっぱい。一方で「愛すること」に悩む木絵にホロリとさせられるシーンもあるので、笑って泣ける映画を求めている人にオススメ! セクスィーなシーンも0なので、初デートでも全く気まずくならずに楽しめるはず。
※注意ポイント※
土方監督の漫画のような演出で繰り広げられる木絵の妄想はかなりぶっ飛びまくり。そのためテンション高めなものはちょっと苦手という人には途中でついていけなくなるかも? でもしっかりと落とすところは落としているのでご安心を!
■大人なカップルは俺ちゃんで気分高めてしまえ!!『デッドプール』(6月1日公開)
第4の壁をぶっこわし、メタな発言・行動をとりまくる無責任ヒーロー。みんな、せーので呼んでみよう!「デッドプール!!」……あれれ~、みんなの心の声しか聞こえないぞ~? ちなみにヒーローといっても、「X-MEN」みたいな固っくるしいのは『デッドプール』には似合わないから、敵は銃と刀でバンバンザクザクと殺していこうね。情けは無用だ。殺せ。エログロかかってこいよ的な作品ですが、意外と主人公のデッドプールは好きな人に嫌われたくないとモジモジする純情少年のような一面もあるんです。かわいいでしょ? あと日本公開日はレディースデーですし、アメリカのブルーレイの予告編は本編ガン無視の家庭的な二人のラブストーリー的な映像になっていますし、ほらデートムービー……っぽい……? まだお互いをよく知らない状態の相手と観に行くとおっとっとーとなるかもしれませんが、映画ファンや大人なカップルにはいろんな意味でもぜひ観ていただきたい。心にホットな火をつけちゃいますから!
※俺ちゃんポイント※
グサッ、ベチョッ、ドロォ……この擬音に危険を感じたあなたは俺ちゃんとのご対面はまた今度にしておきましょう。ワ~オなシーンも濃厚なので、15歳未満のお子さまもNG。というかこの映画自体R15なんですけれどもね! だからいいんだよ!
■男性同士のロマンスの気配を察知…『MARS~ただ、君を愛してる~』(6月18日公開)
藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と窪田正孝のイケメン二人が見られちゃうという点だけでも、誘いやすさがある『MARS~ただ、君を愛してる~』。ラブラブ度たっぷりの作品で、ヒロイン・キラ(飯豊まりえ)と零(藤ヶ谷)のいちゃいちゃ具合は、一人で鑑賞するとある意味切なくなるくらい。でもお互いを愛し合いながらも過去が邪魔する展開もあり、とキャッチコピー「甘い恋愛なんて、くだらないー」の通り甘々だけは終わりません。また本作の見どころは窪田ふんする牧生の零への異常すぎる執着ぶり。彼の心を手に入れるためならば、誰だって消し去ってやる……。おお、まさに病んでおられる……!! 終始危ない牧生ですが、狂気さも相まって次第に尊さも感じてしまうほど美しく見えてくるから恐ろしい。男性同士のロマンスが好きな人同士で鑑賞しても幸せになれそうな作品です。5月に行われた完成披露試写会では、ドラマ版で藤ヶ谷が窪田と30回以上キスをしたということを明かしていましたね。
※注意ポイント※
テレビドラマの続きとして描かれるので、ドラマや原作の設定を知らずに観てしまうと「?」となってしまうかも。そのためデートの際には、事前にドラマを見ているかどうかを確認しておきましょう。でもドラマを観ていなくとも、窪田正孝演じる桐島牧生のやばさにはしっかりと味わえます。それとキラと零のちょっぴりアハ~ンなシーンもあるので、心構えもしておきましょうね。
■そのほか話題作!『植物図鑑』『白鳥麗子』
そのほか6月は岩田剛典&高畑充希共演の『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(6月4日公開)や、アイスランド発の中年オタク男の初めての恋を描いた『好きにならずにいられない』(6月18日公開)などが公開。また他作品と比べると上映している映画館は少ないかもしれないけれども、『白鳥麗子でございます!THE MOVIE』(6月11日公開)はキュンキュンくるかも。会長室が会議室ぽかったりなどちょっと突っ込みどころもあるけれども、主演の河北麻友子のもともとのお嬢様っぷりも相まって、そうそう白鳥麗子ってこんな感じ! と往年のファンも納得の仕上がりになっているはず。若い子だけではなく、ぜひ元祖白鳥麗子世代にも味わってほしい。