『海街diary』バリアフリー上映!ベルリン銀熊賞ジャパンプレミアも【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016】
若手映像クリエイターの登竜門として知られるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016の記者発表が2日、都内にて行われ、日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『海街diary』がバリアフリー上映(日本語字幕+音声ガイド付き上映)されることが明らかになった。
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デジタルシネマの普及と次世代を担うクリエイターの発掘・育成を図り、新たな映画産業の発展を目的とした同映画祭は、今年で13回目を迎える。オープニング作品は、昨年に引き続き映画祭が主体となって製作した『話す犬を、放す』(熊谷まどか監督)に決定。同作で売れない女優レイコを演じたつみきみほと、レビー小体型認知症を発症した母親にふんした田島令子も会見に登場した。
メインのコンペティションは、長編部門、短編部門、アニメーション部門の3部門から構成され、過去最多となる世界88の国と地域の919作品の応募から、ノミネート作品が各部門12本ずつ上映される。なかでもインド映画『ニュー・クラスメイト』やキルギス映画『アンダー・ヘヴン』など初めてお目見えする各国の作品は、その地域、時代の匂いを感じられるとして注目度が高い。さらに特別招待作品として、今年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したヤン・チャオ監督の『長江図』を含む、中国映画2作品がジャパンプレミア上映される。
主催者であり実行委員会会長の上田清司・埼玉県知事は、「恒例の野外上映でも、子供が楽しめる作品を多数用意しております」と語り、実行委員会副会長の奥ノ木信夫・川口市長も「アニメの上映を野外で行い、地域の皆様に屋台を出していただくなど、市をあげて映画祭を応援していきたい」と意気込んだ。県知事いわく「世界初のデジタルシネマ映画祭」として始まった同映画祭。家族でも楽しめる盛りだくさんの内容で、今年は7月16日から24日まで、SKIPシティ 映像ホールほかで開催される。(取材・杉田直子)