新婚・田中麗奈「名字が変わったことが事件」とハニカミ
女優の田中麗奈が29日、都内で行われた映画『葛城事件』完成披露上映会舞台あいさつに出席。結婚して名字が変わったことを「事件」と報告した。この日は、三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、赤堀雅秋監督も登壇した。
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今年2月にかねてより交際していた40歳の一般男性と結婚した田中。本作にちなみ、最近身に起きた事件を尋ねられると、少し照れながら「名字が変わったというのが事件です。田中麗奈が女優としてだけの名前になったんだなと思って……。それが自分の中で衝撃的」としみじみと語った。
本作は、凄惨な事件の背景にある闇をあぶり出す、壮絶な家族の物語。抑圧的に家族を支配する父・葛城清(三浦)、リストラされて孤立する長男・保(新井)、精神を病む母・伸子(南)、そして無差別殺傷事件を起こし死刑囚になる二男・稔(若葉)。父親がきっかけで、普通に見えていた葛城一家が崩壊していくさまを衝撃的に描く。
劇中、死刑制度反対の立場から稔と獄中結婚する謎の女・星野を演じる田中は、最初は「どうしよう、どこから手をつけて彼女(星野)を知ろう」と戸惑ったそうだが、死刑反対運動をしている人のウェブサイトで、その人の意見や熱意を知ったり、赤堀監督からの「新興宗教を崇高している、視野が狭く、自分だけの世界で生きている感じ」というアドバイスを取り入れたりすることで、「彼女の目的や生きる道を感覚的につかんだ」と振り返る。
そんな役づくりによって生まれた星野を、赤堀監督は「最高でした」と絶賛。赤堀監督いわく「成長するとか落ちぶれるとか、最後にわかりやすいオチがある役ではないので、どこに着地点を見いだせばいいのかわからない難役」を見事に演じきった。賛辞の言葉に「うれしいですね」と笑みをこぼす田中だが、実はオファーがあったのはクランクインの10日ほど前だったため、赤堀監督から「(星野役には)最初から田中さんの名前があった」と言われても、「誰かが断ったから回ってきたんじゃない?」と勘繰っていたことをぶちゃける場面も。ところがこの日、主演の三浦でさえオファーはクランクインの1か月前だったことが明るみに。それによって田中も真っ先にオファーされたことを信じることができ、「本当なんだぁ」と驚きと喜びの声をあげていた。(取材/錦怜那)
映画『葛城事件』は6月18日より新宿バルト9ほか全国公開